人気のDIY物件でコミュニティ作り「omusubi不動産」に注目

DIY可能な賃貸物件を扱い、入居者同士をつなぐコミュニティ作りにも力を入れている不動産屋がある。

千葉県松戸市にある、”お米を作る不動産屋”こと、「omusubi不動産」だ。

omusubi不動産

DIYのアイディア次第で古い物件も再生可能に

「omusubi不動産」を立ち上げたのは、千葉県松戸市でのまちづくり事業に関わっていた殿塚建吾さん(30)。自らの家もソーラーパネルを設置するなど、自身で改装しながら暮らしている。

omusubi不動産で取り扱っている物件はDIY(Do It Yourself=自らの手で家などを改装し、思い通りの生活空間を創り出すこと)可能な賃貸物件が中心だ。近年では壁紙を選べるなど、オリジナリティを出せるような物件の人気が高まりつつあり、omusubi不動産への問合せも増えてきているという。

こちらは、実際に入居した方の物件。元々はある企業の従業員休憩室として使われていた部屋だった。

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そして、以下がDIYによる改装後の写真。入居者自身で壁の塗装や床の張り替え、家具や収納作りまで行い、「理想の住まい」を整えていった。

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omusubi不動産ではDIY経験者でない人にむけて工具レンタルや、手伝いメンバー募集などDIYサポートのサービスも行っているので、初心者の人でも安心して始められそうだ。

物件紹介だけではなく、その後の暮らしも提案

物件に加えて、心地よい暮らしをしていくためのソフト面のサポートにも力を入れているのがomusubi不動産の特徴だ。

入居者や地域住民に向けて「green drinks 松戸」という環境や社会問題に関するイベントを数多く主催しており、参加者同士のコミュニティを形成している。

中でも、千葉県白井市の田んぼで入居者とともに行っているお米作りは人気イベントとなっている。今年は老若男女、約30名の参加者が集まった。もちろん物件の入居者でなくても参加OK。

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こちらは先日行われた、「グリーンエネルギー」について地元の古民家カフェで学ぶ勉強会の様子。

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エネルギーに関するレクチャーを受けた後、ソーラーパネルや太陽熱によって得られたエネルギーで、お湯を沸かしたり、かき氷機を動かして作ったかき氷を食べながら、ゆるやかに交流した。

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似た興味を持つ人々がこのようなイベントで知り合い、地域の人やお店とのつながりを得られることが、人が集う一つの要因となっている。

「omusubi」という名前には、omusubi不動産が大切にしたい4つの「o」がつく価値観と、人と人を「結ぶ」という意味が込められている。

4つの価値観とは、「organic(食べ物や、人とのつながりも有機的に)」、「old(古くても懐かしいもの)」、「ourselves(身の回りのことはできるだけ自分たち自身でやる)」、「original(オリジナリティを大切にする)」というもの。現代社会において、あらためて見直されつつある考え方だ。

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物件が飽和状態にある現代の日本において、既存の建物を生かしながら独自のアイディアやコミュニティ作りで暮らしをサポートしていくomusubi不動産。このような不動産屋のあり方は、これからのスタンダードな潮流になっていくだろう。