ラルフローレンが着るだけで体調を管理できる魔法のシャツを発表

米国時間の8月25日、ラルフローレンはスポーツ用Tシャツ「Polo Tech shirt」を発表した。

「Polo Tech shirt」には心拍数や呼吸状態など体の活動量を計測する機能が内蔵されている、スマート・シャツとも呼ぶべきハイテクシャツだ。

Polo Tech shirt

この「Polo Tech shirt」の実証実験を、開催中の全米オープンテニスで実施している。といってもプレイヤーが着用しているのでは無く、ボール・ボーイの一部が着用する。

ラルフローレンは全米オープンで「Polo Tech shirt」を着用したボール・ボーイたちから取得したデータを公開する予定だ。

運動状況を読み取るスマート・シャツ「Polo Tech shirt」

「Polo Tech shirt」はカナダのベンチャー企業であるOMシグナル(OMsignal)との提携で開発された。

ラルフ・ローレン氏の息子であるデヴィット・ローレン氏によれば、様々なウェアラブルデバイスが登場してきている中で、ラルフローレンとしては、衣類でそれらのニーズに応えることにしたのだという。

Polo Tech shirt_テニス

「Polo Tech shirt」は胸部のセンサーと脱着可能なブラックボックスで構成されており、ブラックボックスには加速度センサー、ジャイロスコープ、Bluetoothアンテナ、バッテリーなどが組み込まれている。

Polo Tech shirtの構成

「Polo Tech shirt」で計測できるのは、心拍数、呼吸、運動量などで、特に類似製品と差別化されているのは呼吸の深さまで計測できることだ。

計測されたデータはパソコンやタブレット、スマートフォンなどに送信される。取得したデータは専用のアプリでストレスレベルや消費カロリー、呼吸状態や心拍数としてモニタリングできる。

Polo Tech shirtのモニタリング

そのモニタリングをリアルタイムで確認しながら、「Polo Tech shirt」を着た状態で運動量やトレーニング内容を調整できる。

また、これらのデータはクラウドにも保存され、様々なアルゴリズムにより分析される。

スマート・ウェアという分野

スマート・シャツはラルフローレンの専売特許では無い。既にインテルも5月末に発表しており、Athosというベンチャーも8月に資金調達を成功させている。

特にAthosの製品は体の様々な部位の筋肉の動きまでモニタリングできるという。

ただ、IT企業やベンチャー企業ではなく、ラルフローレンが参入したことはインパクトがあるかもしれない。

それはスマート・シャツを一部のスポーツ選手や愛好家だけでなく、より一般の人々にファッションとして普及させる取り組みを行う可能性が高いからだ。

実際、ラルフローレンは、スポーツ・ウェアだけでなく、普段着にも「Polo Tech shirt」の技術を応用することを示唆している。2015年の前半にはワイシャツなどにこの技術を応用した製品を発売予定しているという。

まだ具体的な発表はされていないが、普段着でも運動状況をモニタリングできるスーマート・ウェアの登場は近いかもしれない。

*参考:Ralph Lauren’s New Smart Shirt Knows When You Get Nervous And How Many Calories You’re Burning – Latest news around the world and developments close to home – MSN Malaysia News