公園の遊具がゲームのコントローラーになるってどういうこと?

文部科学省の「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は、昭和60年ごろから低下傾向が続いているそうだ。その原因のひとつは、ビデオゲームの普及によって外遊びの機会が減っていることかもしれない。同じような悩みを抱えている国はほかにもありそうだ。

ならば、ゲームと外遊びをリンクさせてしまったらどうだろうか? というのがこの「Hybrid Play」のコンセプトである。子供が公園の遊具で遊ぶと、それがゲームのコントローラーになるのだ。子供は滑り台を滑ったり、シーソーをこいだりすることで、スマートフォンのなかのゲームをコントロールするのである。

それだけではわかりにくいと思うので、もう少し詳しく説明しよう。これは動きを検知するセンサーと、それとリンクしたスマートフォン用のゲームアプリだ。センサーには3軸の加速度計、赤外線センサーが内蔵されていて、雨や衝撃に耐えられる作りになっている。もちろん子供でも扱える。センサーは大きなクリップ状で、遊具に簡単に取り付けることができる。

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ゲームの主人公がシーソーの動きに対応

そしてこのクリップはブルートゥースでスマートフォンと通信ができる。そうしておくと、たとえばシーソーを左に傾ければ、スマートフォンのなかのキャラクターは左に動く、シーソーを右に傾ければ、スマートフォンのなかのキャラクターが右に動く、というように、現実の世界の遊具の動きが、スマートフォンのなかのゲームのコントローラとして働くのだ。

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ゲームは、「Puzzle City」と「Space Kid」というふたつのオリジナルゲームのほか、「Pac-Man」や「Pong」といったクラシックゲームも楽しめるようになっている。ダウンロードは無料だ。また、このHybrid Playはオープンプロジェクトなので、ユーザーが自分でゲームを作ることもできるようになっている。

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ゲーム好きな子供を屋外に誘い出せるか?

こうすることで、ゲームばかりしがちで外遊びをしない子供を、うまく公園の遊具で遊ばせようというデバイスなのである。

しかし、そううまくいくだろうか? けっきょく子供はスマートフォンの画面を見ながら指令を出す役にまわり、お父さんお母さんが遊具を動かすはめになるのではないかという予感もする(笑)。

とはいえ、ブルートゥースで無線通信できる外部のモーションセンサー&赤外線センサーというのはユニークだ。しかも雨や衝撃に耐えるというのは使い勝手がいい。意外と拡張性が高そうだ。むしろこのクリップ状のセンサーは、防犯装置や赤ちゃんのモニターなどにも活用できるのではないかという気がする。むしろゲームにとどまらない新しい使いかたのアイディアが出てくることに期待したい。

*出典:Hybrid Play