IoT時代の到来を予感させる「魔法のボタン」が話題に

テレビの早押しクイズ番組にでも出てきそうな、とても大きな“ボタン”である。動画を見れば分かるが、実はこのボタンは家や仕事場、家族とのコミュニケーションなどに使う様々なアイテムのうち、インターネットに繫がる全てのモノを簡単に制御できる「魔法のボタン」なのだ。

bttn赤ボタン1

クラウドファンディングサイトのINDIEGOGO(インディーゴーゴー)で、現在生産費用などの資金調達キャンペーンをやっているのが、この「bttn(ボタン)」。開発しているのは、フィンランドのヘルシンキ市に在住する開発チームだ。

家電やエアコン、セキュリティなどを一発制御

「the Simplest Internet User Interface in the World(世界で最も簡単なインターネット利用者向けインターフェース)」というキャッチフレーズの通り、使い方はすごく簡単。bttnの本体上部にあるボタンを押すだけだ。では、押すとどうなるか?

bttnボタン_キチンで

例えば、
●家では
朝起きてbttnを押すとコーヒーメーカー、テレビ、ラジオ、エアコンなどのスイッチが入る……etc.
寝るときにbttnを押すと、ドアがロックされたりエアコンが快適温度で作動、照明がオフになる……etc.

●仕事場では
作業開始に押し、終了時にまた押すことで、タイムカードの代わりや作業時間の管理ができる。また、帰宅や移動などでタクシーを呼ぶ時も一押しでOK! ……etc.

●家族のコミュニケーション
共働き夫婦の場合など、子供が帰宅した時にbttnを押すことで、両親それぞれのスマートフォンや携帯電話に「帰宅」の通知。また、ツィッターなどのSNSで「今日は学校どうだった? 」など、子供とのやり取りも離れながらにしてできる……etc.

というように、様々な使い方が可能だ。

bttn子供が押すボタン

使うにはIoT対応機種が必要

ただし、これらはいずれもインターネットと接続して制御できる「IoT」という技術を投入した機器を使うことが前提だ。

「IoT」とは、Internet of Things(モノのインターネット)の略。インターネットで接続することで、いろんなモノを離れたところから操作したり、離れたものの状態を知るための技術だ。

パソコンやプリンター、サーバー、スマートフォンなどIT関連機器では、wifiやブルートゥースなどを使った無線での操作は今や一般的。続いて、カメラやテレビ、ビデオなどデジタル情報家電も徐々にインターネットを介した制御が可能になってきている。

そして今、それらに続きインターネット対応化が進みつつあるのがエアコンや照明機器などの一般家電にヘルスケア機器など。また、給湯器や風呂釜などの温度などを、離れた場所からモニターで見たり、リモコン制御することも可能となってきている。これら多くのモノを無線で繋げるには、wifiやブルートゥース以外の通信も必要となってきていて、新しい規格も開発されてきている。分かりやすく言えば、それらの総称が「IoT」とも言えるだろう。

bttnはwifiと3Gに対応し4色を用意

そんな時代を先取りしたような製品がbttnだ。動力は電気で、4つの単三電池を使用。充電式電池を使えば、マイクロUSBでの充電も可能だ。家電やデバイスなどとはwifiか3Gを使ってインターネット接続ができる。ボタンの色も選べて、下のようなレッド、ブルー、グリーン、イエローの4色から選べる。
bttnボタンカラーバリエーションまた、家庭用の新しいインターネット用プラットフォームとして2014年9月にアメリカ合衆国で発表されたOPENHOME LABS(オープンホーム・ラブズ)社のIコントールとも連携。家での使用に関する利便性のさらなる向上も可能になるという。

bttn赤ボタンopenhome

現在融資額は希望額の70%、実現度は高い!

キャンペーンを行っているチームによると、製品はすでに開発済み。現在は予約受付中で、最初のデリバリーは2014年10月。INDIEGOGOでは、50,000ドル(約546万円)の融資を一般から募っていて、成功すれば生産スピードをより上げることができるという。

10月25日現在、融資額は34,974ドル(約382万円)。キャンペーンが終了する10月16日まで22日を残し、全体の約70%の融資額を得ていることから分かる通り、一般からの期待度はかなり大! 成功すれば、この製品の普及はもちろん、更なる追従者などによりこの分野のマーケットが拡大する可能性は高いだろう。

ネット対応の家電や家の普及が今後の課題?

前述の通り、IT関連やデジタル情報家電の分野では、かなりインターネット対応の機器が出てきている。が、一般家電や家自体となると、特に日本ではまだまだ対応はこれから。が、徐々にではあるが、IoT化の流れは来ている。bttnのような「魔法のボタン」がここ日本でも、普及する日はそう遠くないであろう。

*出典:bttn | Indiegogobttn