1920年代のデザインを蘇らせたらむしろ新しかった

Bluetooth機能を搭載したスピーカーは数多く作られているが、いずれもハイテクをイメージしたデザインが多い。

そのような中で、ヴィンテージ感の漂うレトロなデザインで注目されているスピーカーがある。

Gramovox

なんと、1920年代の蓄音機であるMagnavox R3というモデルにインスパイアされたデザインのスピーカーなのだが、それが今となってはとてもお洒落に感じられるのだ。

そのレトロなデザインとBluetoothという新しい技術が融合した「Gramovox」について紹介したい。

古いデザインと最新技術のコラボ

「Gramovox」の外観は、直方体の木片の土台に鋼と真鍮でできたホーンが乗っているだけの非常にシンプルなデザインだ。

だが、そのホーン部分の曲線は、懐かしい暖かみを醸し出していて、インテリアにすらなるし、そこから音が出てくることがとても楽しみに感じさせる効果がある。

Gramovox

これだけシンプルであれば、どんな部屋に置いても似合いそうだ。

また、Bluetoothで通信を行うためコードレスであることに加えて、スイッチやUSBも背面に配置されているので、非常にすっきりしている。

背面

考えてみれば蓄音機というものは、最古の音楽再生機器である。そのデザインを最新の電子機器として蘇らせたことは魅力的なアプローチだと思える。

しかも製造には拘りがある。まず木製部分は木材職人が選定した木材を手作業で加工している。この木材部分の素材は色が濃いめのクルミと、色が明るめのメープルの2種類から選べる。

ウッドベースの製造

クルミ(ダーク)とカエデ(ライト)のウッドベース

また、鋼と真鍮で作られたホーンの部分は、職人が旋盤加工や研磨、パウダーコーティングといった1920年代の製法を再現して作り上げているというから驚きだ。

ホーンの製造

もちろん形状は、音響的に最適化した形状にデザインされている。

ホーンの音響

しかし機能は最新の技術が使われており、再生や停止、音量調節などはBluetooth通信によりスマートフォンで遠隔操作する事が出来る。

電子部試作

当然ながらデジタル音源を再生するため、高品質の音質が再現される。

古いデザインが最新技術で蘇ると新しい

蓄音機というデザインを採用したことで、ホーンを経由した音には丸みのある柔らかさとクリアな音質が両立できているという。

「Gramovox」は、ハイテクを印象づけたデザインに慣れてしまった我々に、古いデザインが却って新鮮なデザインとなり得るのだということを示したといえる。

古いデザインと新しい技術のコラボレーションにより、今後他の分野でも登場するかもしれない。

*画像出典:Gramovox Bluetooth Gramophone by Gramovox — Kickstarter