量産化が始まった、グーグル・アップルとクルマとの関係

ITとクルマの融合、テレマティクスが急転換している。

ホンダは10月、パリモーターショーでOS(オペレーティング・システム)にAndroidを使用した「ホンダコネクト」を世界初公開した。

同社はこれまで、車載器ではWindowsを使用しており、Androidへ一気に転換した。

欧州ホンダの技術者はこう語る。

「これは欧州市場向けだ。(日本のインターナビやアメリカのホンダリンク・アキュラリンクとの統合については)私の立場では、何も聞いていない。CarPlayやAndroid Autoについても、まだ会社側から何も聞いていない」。

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Googleの出方次第で・・・

ホンダが今回、車載器OSにAndroidを採用した背景には当然、OAAがある。

OAA(Open Automotive Alliance)とは、Googleが主導して今年1月に立ち上げた、テレマティクス関連のコンソーシアムだ。その時点で参画を表明したのは、ホンダ、GM、アウディ、韓国のヒュンダイ、そして半導体メーカーのnVIDIAだ。

その後、Googleが今年6月に開催した年次デベロッパーズミーティングの「I/O」で、OAA参画企業が拡大したこと、さらにOAAの理念を具現化した「Android Auto」を初公開した。IT、及び自動車関連業界の関係者らによると、Googleは自動車メーカーに対して、かなり強気の姿勢を続けてきた、という。

そうした態度が、今年3月に変化した。

スイス・ジュネーブモーターショーでの、Appleがテレマティクスサービスの「CarPlay」を発表した後に、若干和らいだ。また、マイクロソフトが6月、「Windows in the car」を発表するなど、IT大手各社のテレマティクスがらみの動きが加速した。

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こうしたIT系と自動車系との水面下の交渉が続けられてきたが、今年後半で最も規模が大きい世界的モーターショーのパリで、「ホンダコネクト」のような具体的な動きが表面化してきたのだ。

シトロエンは、両陣営との関係を強調

ホンダの他、パリショー現地でテレマティクス関連の展示として目立ったのは、フランス地元のシトロエンだった。「CarPlay」と「Android Auto」双方について、スマートフォンと車載器を有線でつないだ展示を行なった。

同社関係者は「テレマティクスが大きく加速しているいまこそ、こうして自社の事業の方向性を明確にすることが大事」と語る。

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今後の動きが気になるテレマティクス。

これから数ヶ月先にも、米LAモーターショー、米CES(Consumer Electronics Show 於ラスベガス)等で、自動車産業界があっと驚くような”大きな発表”があるかもしれない…。