秒間1,000億フレームの高速カメラができること

19世紀後半にカメラによる連続撮影が行われるまで、疾走する馬が脚をどのように動かしているのかはわかっていなかったという。高速度撮影というのは、新しい事実の発見に大いに役立つものなのだ。

そして、さらなる科学的発見に貢献してくれそうなハイスピードカメラが発表された。セントルイス・ワシントン大学のLihong Wang氏が率いるバイオ医療光学のチームによるものだ。同校のウェブサイトにその情報が掲載されている。

ハイスピードカメラ2

その世界最速というその2Dハイスピードカメラは、なんと最大で秒間1,000億フレームの撮影が可能だというのだ。同大学の工学および応用化学学部で開発されたCUP(Compressed Ultrafast Photography)という技術によって、研究チームは単発で照射されたレーザーの「反射」「屈折」「超光速現象」などの現象を撮影した動画を作成した。

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このハイスピードカメラがすぐに役立つと思われているのが、バイオ医薬品のジャンルだ。

撮影された動画のひとつにおいては、(※以下の文、専門的で理解しきれない表現があったので、意味不明瞭な部分はご容赦いただきたい)緑の励起光が蛍光細胞に到達したところで赤に変わるところが映っている。これを観察して発光時間を測ることにより、病気の発見や、細胞の環境的な状況(pHや酸素分圧など)を把握することに使えるという。

また、Wang氏は天文学や犯罪科学への応用も予想している。天文学においては何光年ものかなたで発生した超新星爆発の分析や、無数の宇宙ゴミの追跡や動きの予測、犯罪科学においては、弾丸の軌道の再現などだ。