地域イベントの成功・不成功はWiFiで検出できる

チケットを買って入場するようなイベントなら問題ないのかもしれないが、地域一帯で行うようなイベントの場合、その成功・不成功をどうやって測るかという問題があるようだ。

デンマークの都市オールボーの商工会がその問題へのアプローチのひとつとして、WiFi機器を検知するセンサーによるシステムを採用した。オールボーの近くに本拠地を構えるBLIMPシステムズという会社が開発した技術だ。同社のウェブサイトで紹介されている。

イベント

これは、市内のいくつかの場所にWiFiデバイスのデータを取得するセンサーを設けるというものだ。

センサーを設置する場所は、イベントに来た歩行者が会場エリア内を移動するときの要所になるポイントで、そこでリアルタイムの歩行者の動きを把握することができる。いつ来て、いつ帰ったのか。その間どのあたりに長い時間いて、どんなパターンで移動したのか。

クリスマス・マーケットを可視化する

あまり目立たないセンサーを使って、来場者が持っているスマートフォンやタブレットのようなWiFiデバイスの膨大なデータを取得し、買い物客の数や、過ごした場所、時間を特定することができる。そうやって、毎年恒例のクリスマス・マーケットのような大きな商業イベントの影響を調査できるというものだ。

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これらのうち、ひとやクルマの流れを可視化したデータは、自治体の都市開発計画などにも活用されることになるほか、買い物客のウインドウショッピングや実際の購買の行動パターンのデータは、商店主がイベント開始時間の調整やスタッフの配置などを工夫するための材料になる。

「もし100万クローネものコストがかかるイベントの効果を測ることができなかったら、実際はイベントがうまくいっていなくて、ほかのことにその予算をまわすべきだったとしても、それに気づくことができません」とアルボー商工会のFlemming Tingbak氏はいう。

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なお、WiFiデバイスの個人データに関しては、個人情報は含まないかたちで、匿名化されたデータとして集積されるので、プライバシーは守られるという。

じっさいのところ、私は外出時にはスマートフォンのWiFi機能はOFFにしているので、WiFiで来場者データがちゃんと取得できるのか気になるところもあるが、これまで定量的な計測が非常に難しかった、こういうイベントのひとの動きのデータが取得できるというのは効果が大きいだろう。プライバシーに問題がないのなら、安全で快適なイベント運営にぜひ役立てていただきたい。

なお、この技術は、すでにアムステルダム・スキポール空港やトロント・ピアソン空港など空港や駅などのひとの流れを調査するのにも使われているという。

*参照および画像出典:BLIP