バレンタインデーの最終兵器になるか?超複雑なチョコを3Dプリント

バレンタインデーの最終兵器になるか?超複雑なチョコを3Dプリント

今年もバレンタインデーがやってくる。

街中がチョコレートの香りに包まれる、と言ってはかなり大げさだが、想像できないほど多種・大量のチョコレートが売買されることは間違いない。従って菓子メーカーもパティシエも、工夫を凝らしたチョコレート作りに勤しんでいるはずだ。

しかし、手作りや型に流し込む手法では、どうしても作れる形状に限界がある。その限界をあっさり突破してしまった製品が開発された。なんとチョコレート専用の3Dプリンター『CocoJet』だ。

 

チョコレートで3Dデータを出力するという発想

『CocoJet』は米チョコレート大手のHershey社と、3Dプリンター大手の3D Systems社による共同開発で生まれた。

CocoJet

1月6日に米ラスベガスで開催された家電ショー『CES 2015』では、プロトタイプが出展され話題になった。

『CocoJet』がターゲットとしているのは、パン職人やパティシエ、ショコラティエといった菓子職人達らしい。

樹脂や金属ではなく、ダークチョコやミルクチョコ、ホワイトチョコを材料にした3Dプリンターで、これまであり得なかったような複雑な造形をチョコレートで出力することができる。

3種類の素材で

3Dデータさえあれば、幾何学的な形状でも、あるいは3Dスキャンされたフィギアの形状でもチョコレートで出力できる。

従来の3Dプリンターよりも工夫されているのは、出力されたチョコが溶けたまま流れないように、急速冷却する仕組みだという。

チョコを出力しているところ

また、材料となるチョコレートは逆に固まらないように、特殊な溶液と混ぜ合わされて温度制御されているということだ。

このように画期的な『CocoJet』だが、まだまだ改良の余地はある。

なにしろ一口サイズのチョコレートを出力するのに、10数分かかってしまう。もっとも、その間に職人は他の作業ができるのだから、使い方によってはこれでも十分に実用性はある。

また、まだ一度に出力できるチョコレートの種類が1種類だけなので、例えばチョコレートとホワイトチョコを組み合わせたような造形は無理だ。

 

菓子職人がパソコンで作業する日?

3D Systems社は『CocoJet』を年内にも発売したいと考えているようなので、来年のバレンタインデーには、かなり複雑な造形のチョコレートが出回るようになるかもしれない。

菓子職人達の仕事ぶりも変わってくるだろう。もしかしたら、3Dソフトでチョコのデザインをしているかもしれないし、お客さんから依頼されたフィギアを3Dスキャンしているかもしれない。

 

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【参考・画像】

※ CocoJet 3D Printer | YouTube