カールスバーグが自然由来の「グリーンファイバーボトル」開発をスタート

カールスバーグが自然由来の「グリーンファイバーボトル」開発をスタート

「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことを差す“持続可能な開発”。

この概念が最初に取り上げられてから30年近く経ったいまも、持続可能性(サステナビリティ)は地球環境を考える上で最も重要な考え方のひとつだ。現在では、世のなかの多くの企業がサステナビリティへの取り組みに積極的な姿勢を見せている。

先日は、世界で4番目に大きな規模を持つビールメーカーのカールスバーグが、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムの場で、世界で初めてとなる“生物分解性のあるウッドファイバー(木繊維)の飲料ボトル”の開発を発表した。

 

グリーンファイバーボトルの開発をめざす

カールスバーグは、デンマークの先進的なパッケージ会社ecoXpac、デンマーク工科大学、Innovation Fund Denmarkといった産学の主体とコラボレートし、持続的な素材のウッドファイバーを使った“グリーンファイバーボトル”の開発を行う3年間のプロジェクトをスタートさせる。

この飲料ボトルは、生物分解性があり、かつ自然由来の素材をキャップも含めすべての部分に用いたものになるといい、実現すれば増え続けるゴミ問題に対するひとつの解決策になる可能性を秘めている。

同社のバイス・プレジデントAndraea Dawson-Shepherd氏は、このプロジェクトが持つ意義について強調している。

もしプロジェクトが成功すれば、液体のパッケージのオプションとして、大きな変化をもたらすことになる。そして、循環性やZero-Waste Economyに立ち向かう私たちの歩みにとって重要な一歩となるだろう。

 

消費者にとっての選択肢のひとつに

2013年には世界中で360億本のビールを売った同社だが、仮にグリーンファイバーボトルの開発に成功しても、すぐに全てが置き換えられるわけではないようだ。

インターナショナル・メディアリレーション部門のJim Daniell氏が語ったところによると、「このボトルが消費者に持続性、便利さの両面でオプションの幅を広げること」が重要だそうだ。デンマークでは現在も飲料ボトルを再利用するリターナブルボトルが普及している。

Carlsberg グリーンファイバーボトル

今回のプロジェクトは、同社の『Carlsberg Circular Community (CCC)』という取り組みの一環。CCCは、カールスバーグと数社のパートナーが『Cradle to Cradle』という国際的なガイドラインを使い、循環性やZero-Waste Economyを目指していく活動とのことだ。

数年後には私たちの冷蔵庫のなかにも、グリーンファイバーボトルに入った飲み物が並んでいる、そんな未来に期待したいところだ。

 

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【参考】

※ Carlsberg dreams of paper bottles – Mother Nature Network

※ Carlsberg and Partners to Develop Biodegradable Wood-Fiber Bottle – Carlsberg Group