まるでアメンボ!韓国製災害用ロボットは水面をジャンプする 

まるでアメンボ!韓国製災害用ロボットは水面をジャンプする 

韓国・ソウル大学の研究チームが、アメンボのように水の上をジャンプできる小型ロボット『Robotic Water Strider』を開発したことを発表した。

開発したのは、同大学の機械航空工学部、キム・ホヨン-チョ・ギュジン教授が率いる共同研究チーム。発表された下の動画を見れば分かる通り、確かにアメンボのように4本の脚を持ったロボットが、水面からジャンプしているシーンが収録されている。

研究チームによると、アメンボが水面から飛ぶ際は、4本脚を四方に広げて下方へ水を押しつつ回転させ、最終的に体の中心部に脚を寄せていく動作をするという。要は、水面を押しながら漕ぐような動作をするワケだ。開発されたロボットの動きは、水面を沈まず移動できるアメンボのこのような動作を参考にしているという。

応用したのはアメンボの動きだけではない。ノミの跳躍器官構造からヒントを得た「トルク逆転メカニズム」なる技術も投入。脚の回転や推進力曲線はアメンボの動きをまねることにした。

また、最大推進力が水の表面張力の許容限界以下になるように……つまり体が沈まないような、超軽量で水面を飛べる推進力が出せる出力を持つアクチュエーターも設計している。もちろん、ロボット自体もかなり軽くし、できるだけ沈まないように設計。重さはなんと68ミリグラムを達成している。

 

開発目的は災害対策

研究チームによると、このロボットは「人の入れない災害地域・汚染地域や水面上の監視・偵察任務を遂行するため」に開発したという。

確かに、台風や津波、大雨などの災害により水没した建物などに、ロボットがなんらかの役割を果たすことは期待されている。が、現状のこのロボットでは、確かに水面をジャンプできるが、物資を運んだりするにはちょっと華奢かもしれない。せいぜい、小型カメラを搭載して偵察ができる程度ではないだろうか。実用化には、もっと大柄なロボットが必要かもしれない。

 

日韓アメンボ・ロボの違い

ちなみに、日本でもアメンボ・ロボットを中央大学の研究チームが開発している。

上の動画がそれで、名前は『HARo-Ⅰ』。こちらも災害対策用が開発目的だが、大きな違いは水面をすべるように移動することと、陸上歩行もできる(下の動画参照)点だ。脚も違いこちらは6本、4本が歩行用で、中脚2本が水面を移動するオールの役目をする。

体も韓国製に比べがっしり系で。現在はこれをさらに大型化した『HARo-Ⅲ』へ進化しているそうだ。

日韓で、持たせる機能に違いがある2タイプのアメンボ・ロボ。

さて、将来的により実用化が近いのはどちらだろうか。

 

【参考・画像】

※ Robotic insect mimics Nature’s extreme moves – Wyss Institute at Harvard

※ HARo-Ⅰ(水上) 中央大学 中村研究室 – YouTube

※ (陸上)中央大学 中村研究室 – YouTube

※  C7 / PIXTA(ピクスタ)

 

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