知ってほしい、ポイ捨てごみ調査システムを開発した「ごみ拾いSNSピリカ」代表の思い

ゴミ拾い

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世界でも珍しいごみ拾いSNS『ピリカ』を開発する株式会社ピリカが、またしても一風変わったチャレンジに打って出た。これも恐らく世界初となるであろう、ポイ捨て深刻度調査システム『タカノメ』の開発、そして資金調達クラウドファンディングだ。

今回は、取材から伝わったその熱い想いをお届けしよう。

 

それは少年時代の壮大な夢から始まった

「世界からポイ捨てごみをなくしたい!」という単純かつ熱烈な一念で、ピリカは産声を上げた。言い出しっぺは小嶌不二夫さん。

小学生2年生の時に出会った『地球の環境問題シリーズ』(全7巻)に衝撃を受け、世界中の環境問題を解決することを人生の目標に据えた不二夫少年。研究職に就こうと考え京大に進学するが、在学中に出会ったエネルギッシュな起業家たちに刺激され、ビジネスの世界を通して環境問題に取り組むことを決意した。

環境問題の最前線である新興国の状況をこの目で見たいという想いと、当時読んだ本に書かれていた“営業ができないと社長にはなれない”という教えに従い、休学してベトナムに渡り広告営業に携わる。しかしそこで目の当たりにした現実は、予想を遥かに超えたものだった。

森林伐採、土壌汚染、水質汚染、大気汚染、膨大なごみ投棄……。

だが小嶌さんに最も衝撃を与えたものは、“人々の無関心”だったという。

経済発展著しい新興国においては、成長に乗り遅れないことが人々の最優先課題であり、そこに寄与しないものは無価値に等しい。日本人の感覚では“おかしいこと”でも、そこに生きる彼らにとっては“当たり前”のことだ。

「現実世界に沿った上で、人々のマインドを変えるようなシステムはできないものか?」

起業準備のため帰国したものの、想いが形にならず悶々としていた小嶌さんは、今度は世界一周の旅に出る。自身の環境問題に対する情熱の真偽を確かめるための旅だ。世界各地で見たこと、感じたこと、思いついたアイデアなどをメモし、ブログにまとめ続けた。

再び日本に戻った小嶌さんは、苦心の末、最初の構想を捻り出した。これに友人たちが関心を示し、技術面・アイデア面で大きな協力を得る。試行錯誤を経て出来上がったのは、世界でも類をみない“ソーシャルごみ拾いプラットフォーム”。

アイヌ語で“美しいクチバシ”という意味を持つ、北国の鳥エトピリカをシンボルマークにした『ピリカ』は、こうして誕生した。