行き先は黄泉の国?リトアニア人デザイナーが手がけた「安楽死ジェットコースター」の是非

「自分で死を選択する設計」の美学

Euthanasia Coaster

source:http://julijonasurbonas.lt/

 

Julijonas Urbonas氏の設計では、500メートルの頂点で、本人が「FALL」ボタンを押すことで最後の選択を自らに行わせる、ということがエレガントなのだろう。

誰かに殺されるわけでも、病に冒されてもがき苦しみながら逝くのではない。自らの選択の結果として死ぬからだ。

それが、デザイナーとしての、氏の美学なのかもしれない。

しかし、当然この『Euthanasia Coaster』は賛否両論を招いた。

まず、本当に安楽死できるのかどうか。恐怖に歪んだ顔のまま死ぬ可能性も高いし、糞尿にまみれた遺体になる可能性もある。

そして何より、安楽死自体を認めるのかどうか、という問題がある。

ちなみに日本では、医師が行う積極的安楽死については刑法上の殺人罪になるが、自ら「FALL」ボタンを押せる『Euthanasia Coaster』の様な安楽死は、果たしてどう判断されるのだろう。

日本でも安楽死を法的に認めるべきだとする人たちは、延命することで心身の耐えがたい苦痛が伴うことは、虐待や拷問と同じであるため、自ら死を選べるべきだとしている。

個人的には、容認派の主張に共感する。

しかし反対派は、安楽死が認められてしまうと、死ぬことの圧力を掛けて、追い込みやすい環境ができて悪用できてしまうと言う。

それも一理ある。

海外では、積極的安楽死を認めているのは米オレゴン州、米ワシントン州、米モンタナ州、米バーモント州、米ニューメキシコ州、米カリフォルニア州、スイス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグとなっている。

幸運なことに、「FALL」ボタンを押せるのは、一度きりである。

 

【参考・画像】

※ Euthanasia Coaster – Julijonas

【動画】

※ HUMAN+ EUTHANASIA COASTER_JULIJONAS URBONAS – YouTube

【関連記事】

※ 「銃とともに育つ」アメリカ南部の子供たち。銃規制を巡る意識格差とオバマの涙

※ CES 2016アワード受賞!世界初ウェアラブル翻訳デバイス「ili」なら 海外旅行で愛も語れる?

※ パイプカットの必要がない!避妊の常識が変わる、埋込型避妊具でテクニカルに避妊

※ 賛否両論のおもしろスマホケースの数々、時には本当の意味で「命取り」に?

※ 「我々はテロに怯えない」ジャカルタ市民に学ぶ屈せぬ心

1ページ目から読む