褒められれば喜び、瞬きもする。超リアルなロボット受付嬢・ナディーン

白髪混じりの茶髪に、微笑んだ目元。

マンガやアニメの世界に出てくるような完璧な美少女ではなく、まるで実在する人間のようにリアルなルックスをもつナディーンは、シンガポールの南洋理工大学が開発したソーシャルロボットだ。


 

相手の動きを捉えて対応

動画を見ていると、女性の握手に応じたり話しながら瞬きをしたりと、細かな動作もコピーしている様子。動画では写っていないが、書類を持ってきたり、机の上にあるものを渡すという動作もできるそう。ナディーンは、現在開発元である大学で受付係として働いているとのことだ。

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動画の後半には、人間の表情をリアルタイムでコピーするロボットが複数登場するが、ナディーンのリアリティーある外見と比べると雲泥の差。

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感情と記憶力を兼ね備えたロボット

ナディーンの特徴は、投げかけられた言葉に応じて喜怒哀楽を表現できるという点。「人格を持ったロボット」とも言われている。動画の中でも「あなたは綺麗ですね」と話しかけると「ありがとう」と返答。このように褒められれば喜びを表現し、ときには機嫌を損ねる場合もあるという。

ナディーンの“カメラ”には人の顔を認識する機能とメモリが内蔵されており、話しながらアイコンタクトを取ることも、外見と会話の内容を記憶して以前の話題から話を広げていくこともできる。

これはアップルのSiriに似た技術が採用されている。プログラマーがすべての会話パターンをあらかじめインプットするのではなく、AI自身で過去の情報を照らし合わせながらひとりで学習を重ね、最適な答えを導き出すという複雑なアルゴリズムによるものだ。

時おり「Siriに○○と言ってみたらところ……」と、そのユーモラスな応答パターンがインターネット上などで話題になることからも、その技術の発達と精度の高さはすでにうかがうことができる。
 

主に医療現場でソーシャルロボットとして活躍予定

 ナディーンの開発者によると、将来的に子供や年配者の話し相手として、特に医療現場での活躍を期待しているとのこと。

個人的には、ナディーンの見た目や応答が人間に近づくほど、人間ではありえない動きや声の響き方に目が行ってしまい、余計不気味に思えてくる。リアルさを極めるよりも、pepperのようにデフォルメされた外見のほうが親しみが湧くような気がするのだが……。

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いずれにしても「ロボットが人間の代わりに働く」という未来は、思っていたよりもすぐ近くまで来ているのかもしれない。それも冷たい無機質なものではなく、接するときにはくれぐれもロボットの機嫌を損ねないよう気遣う必要もありそうだ。

 

【参考】

※ Singapore: Meet Nadine, the chatty robot that can remember past conversations