唯一生き残るのは、変化できる者である。~チャールズ・ダーウィン【科学者の智慧 vol.06】

Charles Darwin resting against pillar covered with vines.

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チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin)……1809~1882。イギリスの地質学者・生物学者。5年にわたるビーグル号の航海で得た知見をもとに1859年に『種の起源』を発表。進化生物学の基盤を築いた。

カブトムシを口の中に!

チャールズ・ダーウィンは裕福な医師の家庭に生まれた。幼い頃から貝殻や鉱物のコレクションに熱心な子どもで、学校の成績は論外。父親は「狩りやネズミ捕りにしか興味がない」と嘆いた。将来は医者にさせようとエジンバラ大学に進学させるが、チャールズは血を見るのが大嫌い。そこでやむをえず牧師にしようとケンブリッジ大学に入れた。しかしチャールズはここでも必修科目でもない博物学や昆虫採集ばかりに熱中する。

チャールズ・ダーウィンの自伝では、ケンブリッジ大学時代の非常に面白いエピソードが書かれている。

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Photo credit: tosa_muu via Visual hunt / CC BY-NC

珍しいカブトムシを2匹見つけたチャールズは、両手に1匹ずつ捕獲した。ところが、その後さらに珍しいカブトムシを見つけてしまった。両手はすでにふさがっているが、せっかく捕まえたカブトムシを逃がすのは絶対に嫌だ。

そこでチャールズは、とっさに右手に持っていたカブトムシを口の中に放り込んでしまった!カブトムシは口の中に苦い汁を放ち

英国国教会がダーウィンに謝罪したのは2008年だった

チャールズはたまらずカブトムシを吐き出した。そして結局3匹目も逃がしてしまう。わざわざケンブリッジ大学に進学させた息子がこの有様では、父親の心中いかばかりかと察するに余りある。

このように奇行が目立つチャールズではあったが、ケンブリッジ大学を卒業後、恩師の紹介でイギリス海軍の測量船ビーグル号に乗ることになる。
ビーグル号はイギリスから南米へ向かい、南米大陸を半周した後ガラパゴス諸島を経て南太平洋を横断し、約5年間をかけて地球を一周した後イギリスに戻った。

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Photo credit: makitani via Visual Hunt / CC BY-NC-SA

チャールズは航海記録を執筆し、せっせと哺乳類や鳥類の標本を本国に送った。そして南半球各地の動物相や植物相の違いから、「自然環境が生物の突然変異を選別し、進化に方向性を与えるのではないか」という自然選択説を思いついた。

ただし、チャールズは帰国後すぐに『種の起源』を発表したわけではない。自然選択説に確信が持てるまで、20年をかけて調査を継続する。

“It isn’t the strongest of the species that survive,
nor the most intelligent but the ones most responsive to change. ”

(生き残るのは最も強い者でもなく、最も賢い者でもない。最も変化に適応できる者だ。)

(訳:FUTURUS編集部)

こうした考え方は「すべての種は神によって創造され、固定している」とするキリスト教の教えに反する。チャールズが慎重になるのは当然だ。案の定、英国国教会は進化論をひどく攻撃した。
英国国教会が非を認めチャールズに謝罪したのは、なんとチャールズの死後126年が経過した2008年のことだった。

Charles Darwin : DARWINWASRIGHT.ORG
http://www.darwinwasright.org/about_darwin.html

Darwin : Charlotte Lucca
ape  Gorilla at the San Diego Zoo.  : Jim Glab

 

 

【参考】
DARWINWASRIGHT.ORG About Charles Darwin
http://www.darwinwasright.org/about_darwin.html
ダーウィンの奇行から学ぶ
http://d.hatena.ne.jp/kn-japan/20110129/1296275536
もっと知りたい、ほんとのダーウィン
http://www.news-digest.co.uk/news/features/4707-the-real-charles-darwin.html
Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1055597/Church-makes–8216-ludicrous-8217-apology-Charles-Darwin–126-years-death.html