10億分の1メートルの世界が、生命の謎を解き明かす【from TED】

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source:Jim Al-Khalili: How quantum biology might explain life’s biggest questions | TED Talk – TED.com

 

宇宙のなかで最も小さな物質を研究する「量子力学」の世界。

これは細胞やバクテリア、酵素よりもさらに小さい「ナノテクノロジー」というスケールだ。その小ささ、なんと10億分の1メートル。そして量子物理学者ジム・アルカリリ氏は、ナノ世界の中でもさらに小さい原子核を専門分野としている。まだ推論ではあるものの現在急速に研究が進んでいる量子力学、あるいは量子物理学が物理学と科学の多くを支えている。さらに生物学の中には、量子力学がなくては成立しない現象があるというのだ。

縁の下の力持ちというとポジティブだが、この目に見えない小さな小さな世界による作用をアインシュタインすら不安に感じていたという。

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source:Jim Al-Khalili: How quantum biology might explain life’s biggest questions | TED Talk – TED.com

 

私たちの常識が通用しない、世にも小さな世界

10億分の1メートルのスケールでは、2カ所に同じ粒子が同時に存在したり、壁を通り抜けたりということが当たり前に起こる。

まったく不思議なことだが、この常識にとらわれない「不思議」を「当然」の現象とするならば、これまで謎に包まれてきた突然変異の原因やがん細胞の研究に大きく貢献する可能性があるのだ。

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source:Jim Al-Khalili: How quantum biology might explain life’s biggest questions | TED Talk – TED.com

 

複雑な話題だが、最後に登場する渡り鳥の話がこのトークを結論づける。

地図を持たない渡り鳥たちが、どうやって方角を知り目的地へ間違いなくたどり着けるのか。その理由も、量子物理学によって説明できるかもしれないという。

研究としてはまだ初期の段階だが、これから新たな発見がどんどん生まれてくる分野というのはとてもワクワクする。

【参考・動画】

※ Jim Al-Khalili: How quantum biology might explain life’s biggest questions | TED Talk – TED.com