レースイベントでデビューした電動モトクロッサーは戦闘力十分!?

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電気自動車、電動モーターサイクルの最大の弱点は航続距離だろう。逆に、航続距離を気にする必要のないシチュエーションなら、電気自動車、電動モーターサイクルは得意だ。そんな特性をいかして、モータースポーツイベントでも電動モーターサイクルが登場した。

電動バイクが準決勝進出

エナジードリンクのメーカーであるレッドブルは、既存の形態にとらわれないエクストリーム・モータースポーツを次々とプロデュースしているが、そのうちのひとつに『Straight Rhythm』という競技がある。昔のビデオゲーム『エキサイトバイク』を実際の競技にしてしまったようなもので、完全に直線だけで1対1の競争を行うモトクロス系の新競技だ。

10月下旬にカリフォルニア州ポモナで行われたこの大会に、注目すべき1台のバイクが参加した。電動モーターサイクルである。

これは、アメリカ・サンフランシスコに拠点を持つAlta Motorsというメーカーが製作したRedshiftという電動モーターサイクルのモトクロスモデルだ。この大会でこのマシンを駆ったJosh Hill選手は、予選をクラス5位で通過。続くトーナメントでは準々決勝でガソリンエンジン車に勝利。準決勝では敗れたものの、十分な戦闘力を見せつけた。下がその模様である。

source:https://www.youtube.com/watch?v=CTmuawNFp8Q

すでに4輪では、フォーミュラEという電動フォーミュラカーのレースも行われているが、あれはあくまでも電動フォーミュラカー同士のレース。しかし、このモータースポーツはガソリンエンジン車が主流のイベントだ。そのなかで電動モーターサイクルにも勝ち目があるところを見せたのだ。

 

EVはモータースポーツを身近にする?

この競技は走行距離が短いので、バッテリー車の弱点である航続距離の短さが問題にならない。また、モトクロスの原動機は低速トルクが重要とされているので、パワーの出かたの面でもモーターに向いている。そういう理由もあって電動モトクロッサーが活躍できたのだろう。

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今後、モータースポーツの分野にも電気自動車や電動モーターサイクルが増えてくると思われる。これにはじつはいろいろメリットがある。サーキットを運営する際に近隣との関係で最大の問題のひとつであるエンジンの騒音が出ない。また排気ガスが出ないので、屋内でイベントを開催するのも容易だ。ある意味、モータースポーツをいままで以上に身近なものにできる可能性があるのだ。

モータースポーツ愛好家には、なによりあのエンジン音が好きというひとが少なくないと思うので、バッテリー車に抵抗があるひとも多いだろう。しかし、スポーティなEVが増えれば、また新しいモータースポーツの楽しみかたが出てくるかもしれない。

【参考】

The Electric Pro Debut at Red Bull Straight Rhythm -Redbull

【動画】

Electric MX Bike Makes Professional Debut at Red Bull Straight Rhythm | Moto Spy Ep. 8 -YouTube