見慣れた部屋や廊下を「異世界に変える」魔法の技術が登場

 

見慣れた自分の部屋やドアの向こうの廊下は、現実には閉ざされた世界だ。

しかしこの見慣れた空間が、大草原や中性ヨーロッパの町並み、あるいは他の惑星の大地に変わったらエキサイティングではないだろうか。

そんな魔法のようなことが、最新のVR空間生成技術で可能になった。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Labの研究員であるMisha Sra氏は、現実空間をスキャンしてVR空間で上書きできるシステム『oasis』を発表した。

まさに、見慣れた空間が異世界に変わる技術だ。

 

見慣れた現実空間を異世界に変える

『oasis』は、自分が実際にいるリアルな空間を、VRヘッドセットを装着することで自分が望む世界に上書きしてしまうと言う技術だ。

VRヘッドセットを装着すればVR空間を体験できるのは当たり前なのだが、『oasis』の特徴は、リアルな空間の形状をVR空間に反映させることができるということだ。

具体的には、自分が普段暮らしている室内や廊下など、実際に動き回れる空間をスキャンすると、その行動可能なエリアがVR空間に反映されるのだ。

たとえばVR空間では牧場に存在してるが、実際に動き回れる柵の中は、実は現実に自分が存在している廊下の形状と一致している。

したがって、VR空間の中の牧場でも、その柵を越えなければ現実の壁にぶつからずにすむのだ。

 

現実空間をスキャンするだけで、VR区間に反映させる

VR空間に現実の空間の形状をマッチングさせることはこれまでにもできていたが、それを実現するためには現実空間を計測し、その計測結果に合わせてVR空間を設計しなければならなかった。

しかし『oasis』を使えば、GoogleのTangoを搭載したデバイスで現実空間をスキャンするだけで、現実空間の形状やそこに置かれた障害物を反映させた歩行可能空間のエリアマップを自動的に作成し、そのエリアマップを反映させたVR空間を作ることができる。

その結果、VR空間の中でも壁や障害物にぶつからずに、あるは触れながら行動することができるようになる。

たとえばVR空間で海の上にいたとすれば、現実の廊下の形状がVR空間では歩くことができる岩場や桟橋になるといった具合だ。

あるいは現実の空間に椅子があれば、VR空間の中でも岩や切り株のような実際に座れるオブジェクトとして上書きすることができる。

 

現実社会に疲れたら、VR空間のオアシスへ

『oasis』を使えば、我々は自宅に居ながらにして、大草原や古代の街、あるいは別の惑星の大地を体験することができるようになる。

これはまさにVR内のオアシスだ。

天気が悪くて外出できずに気分がふさいでいるときや、現実社会で疲れたとき、VR区間の『oasis』で心を癒すことができるようになるかもしれない。

 

【参考】

※ Pixelscanner

※ ‘Oasis’ Reconstructs Your Room Into A VR Paradise Using Google Tango