カメラの小型化はどこまで進むのか?

 

カメラは、それ自体の高性能化よりも「より手軽に」という道を歩んでいるようだ。

センサーサイズや解像度といった要素は、じつは大したものではないのかもしれない。プロやハイアマチュアのカメラマンはともかくとして、そうではない一般大衆はセンサーサイズなど求めてはいないということだ。

消費者が求めているのは「行動力」なのだ。

 

シンプルに勝るものなし

どこにでも持ち運ぶことができ、すぐさまシャッターを押すことができる。そのようなカメラこそ、大衆の心を掴むのだ。今回はクラウドファンディングサイト『Kickstarter』から、『Foxshot』という製品をご紹介しよう。

これは、カメラである。それ以外に語れることはない。ライターとしての仕事を放棄してしまうような物言いかもしれないが、Foxshotはただのカメラ以外の何ものでもない。

だが、純粋にカメラとしての機能に特化し、なおかつ一切の無駄を省いたデザインの製品が他にどれだけあるのか? 我々現代人は、いつの間にかごった煮に慣れ過ぎてシンプルな製品を作り出せなくなっているのではないか?

そう、シンプルはいいことなのだ。一辺40mmの正方形にすべてが集約されたFoxshotは、世界のあらゆる光景や人生のワンシーンを1080pの画像にまとめ上げる。あらゆるものに貼り付くスティッキーパッドを背面に備え、いつでもどこでも手軽な撮影会を主催できるこの製品。Kickstarterではすでに巨額の資金調達に成功している。

 

製造業の在り方が変わる?

小さいからこそ、行動力に富んでいる。もしかしたらカメラというもの自体、今や進化の岐路に立っているのではないか。

こうした製品が広く普及すると、今度は「製造業の在り方」が大きく変化するかもしれない。カメラと言えば世界的大企業しか生産できないものと見なされていたが、今後は零細のスタートアップ、言い換えれば社員数人の町工場がこの市場で活躍できる可能性もある。

そうなると、むしろ日本の底力というものが生かされるはずだ。テクノロジーの進化は既存の製造業を追いやるものではなく、むしろその実力を今以上に発揮させるものである。そして我々の国の産業は、いつでも中小企業が支えている。

足りないのは、斬新なアイディアのみである。それさえあれば、日本は工業立国としてこれからも世界の最先端に立つのではないか。

 

【参考・動画】

※ Foxshot – Small Camera, Water-resistant Polychrome 1080P HD – Kickstarter