カーシェアリングが空路に!? 「ドローン型EV」をエアバスとイタルデザインが共同開発

航空機大手のフランス「エアバス」社と、「イタルデザイン」社が空飛ぶEV『Pop.Up』を共同開発し、ジュネーブモーターショー2017で公開した。

source:http://www.italdesign.it/project/popup/

 

世界的に大都市の交通渋滞が激しさを増すなか、2030年までにさらにその状況が深刻化すると予測されており、両社はその緩和に向け、地上と空の両方を活用した移動システムの開発に取組んでいる。

 

カーシェアリングが空路にも拡大する?

『Pop.Up』は、モジュラー式の電動式ゼロエミッションカーで、乗員が搭乗するキャビンのサイズは全長2.6m、全幅1.5m、全高1.4m。

「カプセル」、「グランドモジュール」、「エアモジュール」の3モジュールで構成されており、それぞれ「カップリングシステム」と「セルフパイロット」(自動操縦)機能を搭載。各モジュールはシェアリング・サービス提供会社の元で一元管理される。

『Pop.Up』を利用するには、専用端末から呼び寄せることになる。利用時に陸路が混雑している場合、車体のプラットフォームに相当する「グランドモジュール」を切り離して垂直離発着が可能なドローン型VTOLに変身するのが特徴で、空路を使って短時間で移動することが可能。

キャビン部は独立した「カプセル」構造となっており、渋滞を回避したい時は、「エアモジュール」を装着して空を移動、切り離された「グランドモジュール」は自動運転で管理基地に戻る。

空路を使って目的地に到着すると、「エアモジュール」は切り離され、再び陸路を移動する場合は「グランドモジュール」を装着することになる。その際も使用済みの「エアモジュール」は自動操縦で最寄の基地に回収される。

 

豊富な技術力で意外に早く実現するかも

まだコンセプト段階ではあるが、今回のモーターショーに出展された実物大のモックアップや、配信された動画からは両社の本気度が窺え、近い将来に実現しようとする意気込みが感じられる。

自動車の「シェアリング・サービス」は海外を中心に普及が進んでおり、「自動運転」についても2020年を目処に本格化するとみられることから、両社が提案する「陸」「空」を使ったシェアリングサービスについても、自動操縦を前提にエアバス社の技術力を活かし、安全性の確保や付随する各種制度が整備され次第、意外に早く実現してしまうかもしれない。

 

【参考・動画】

Italdesign PROJECTS「POPUP」

※ Italdesign Airbus PopUp at the Geneva International Motor Show 2017 – YouTube