操縦も充電も不要!遠隔運用できる「ドローンボックス」でIoT化が加速【国際ドローン展】

撮影:平塚直樹

測量や点検、災害対策や人命救助など様々なシーンでの活用が期待される産業用ドローン。

そんなドローンを収納し、充電はもちろん収集データなどの蓄積・送信などを可能とする、いわばドローンのベース基地ともいえるユニットが登場! ブイキューブロボティクス・ジャパン(以下VRJ)が開発中の「ドローンボックス」がそれだ。

4月19日〜4月21日に、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された「第3回 国際ドローン展」で、プロトタイプがお披露目されたのでちょっと紹介してみよう。

 

太陽光発電で非接触充電

シンガポールのH3 Dynamics社と共同開発している注目の新ユニット。ブース内に置かれたプロトタイプは、大型オフィス用コピー機ほどの大きさを持つ金属製ボックスだ。この中にドローンを収納しておき、活用する現場付近にボックスごと設置することが想定されている。

撮影:平塚直樹

ボックス横には、太陽光パネルも設置。そこから発電される電力で、収納時にドローンを充電する。もし太陽光発電に十分な日の光がない季節や天候、場所などでも、燃料電池を補助電源としているので、24時間・365日の使用が可能だ。

撮影:平塚直樹

しかも、非接触充電方式を採用しているので、ドローンのバッテリーを電源コードに接続する必要はなし。また、収納時だけでなく、ドローンがボックスの近くを飛行しているときでも充電することができる。

撮影:平塚直樹

ドローンは、強風時や雨天などでは安全な飛行が難しいが、このボックスには安全な飛行が可能かどうかの自己診断機能も搭載。

撮影:平塚直樹

これらが全て、人の作業なしにフルオートで行う事ができるのだ。

 

自動飛行が可能な機体も開発中

ドローンをフライトさせるときは、ボックス上面のドアが左右にスライドして開き、自動でドローンが飛び立つイメージだ。

撮影:平塚直樹

今回の展示では、DJI社の「ファントム4」をボックス内に置いていたが、実際の運用ではオリジナルの新機体を使用する予定。機体は、ボックスと同時に現在開発中で、GPSを活用した屋外での自律飛行機能を搭載。ボックスから自分で飛び立ち、指定ルートを飛行した後は、自分でボックスに着陸するといった完全オートパイロットモデルとなるという。

 

データを収集し遠隔地へ送信

このドローンボックスの最大の魅力は、ドローンに搭載したカメラなどからの映像やデータを受信し、遠隔地へインターネットなどを使って送信できることだ。

撮影:平塚直樹

VRJ社では、この機能と同社が提供する「ドローンコミュニケーションサービス」を組み合わせることで、現場に作業員などを派遣せずにドローンを完全に自動で活用するソリューションの提供を目指している。今回の展示会では、そのコミュニケーションサービスのデモも実施。

撮影:平塚直樹

下の写真は、デモ中のドローンからの映像。3分割の画面の一番上は和歌山県白浜市にいるスタッフ、下左が会場のスタッフ、下右が会場全体の様子だ。

撮影:平塚直樹

このように、このサービスでは、ドローンのリアルタイム映像を、離れた場所で同時に見ることが可能。実際に、これはJR西日本 和歌山支店が土砂崩れなどの災害現場での様子を点検することに使うなど、すでに運用されているものだ。

撮影:平塚直樹

また、ドローンに赤外線センサー付きサーマルカメラを付けることで、山などの遭難者を捜索することなどにも活用が可能だ。

撮影:平塚直樹

 

人が入れない場所での活用

現在、こういったサービスでは、現場にドローンの操縦士などが行っているが、災害時や山間部などで人が入れない現場も多くある。

そこでドローンボックスの登場。そういった場所に設置すれば、人が現場にいかずに、ドローンを飛行させて遠隔地でリアルタイムに映像などを見ることができるのだ。

また、ボックスには、ドローンが収集したデータを蓄積することも可能。これをサーバーなどに転送して、離れた研究施設などでデータ解析などを行うことも可能だ。

ちなみに、このボックスを紹介した動画があるのでご覧頂こう。

点検や測量、災害対策や人命救助などが、さらに迅速で確実、安全に行うことが期待できるドローンボックス。登場は今夏頃の予定だ。

 

【画像】

※ ブイキューブロボティクス・ジャパン- 第3回 国際ドローン展2017 (撮影:平塚直樹)

【動画】

※ ブイキューブロボティクス、ドローンの全自動運行を実現する「DRONEBOX」の国内独占販売を開始 – V-CUBE