ジャングル発「次世代教育」の比類なきこだわり

■竹と光が織りなす哲学的空間

グリーンスクール最大の特徴といえば、ほぼ全てが竹から作られている建築物だろう。この学校を初めて訪れる者は皆、その驚くべき竹の芸術に心を奪われる。竹の持つ真っ直ぐ伸びる力強さと、竹ならではのしなやかな曲線美の融合は、見る者の心を和ませ、そして時に刺激する。

照明器具は無い。天井に開いた穴から降り注ぐ太陽の光だけが、人々を照らす。

GS自然採光1

南国の強烈な日の光も、巧みに配置された竹により分散され、やわらかく降り注ぐ。光の粒が霧状になって全身を包み込むようだ。心地の良い温かさ。光が降って来るところには、自然と子供たちが集う。

光というのは、とても重要だ。私たちは光を通して初めて”何か”を見ることができる。ということは、私たちが見るその”何か”は、光の”質”に当然影響を受けるだろう。味が味覚に、電気が導線に、音が音響機器や空気に左右されるように。

同じものを見ても違って見えることはよくあることで、その時々の環境要因や心理状態により私たちの心象は大きく左右され、その記憶の積み重ねは人格となってゆく。

ならば、教育環境には良質の光が必要だ。

美しく温かみのある光を浴びながら、その光を通して何かを見つめ、考える。これだけ人を心地よくさせる光であるのだから、子供の心象風景に与える影響は計り知れないだろう。

GS自然採光3

そしてこの学校の建物には、壁もない。校舎もこのように壁がなく吹きさらしだ。近年日本の学校でも、壁のない”オープンスペース”での授業を謳うところが増えてきたが、ここでは外壁すらないのだ。

子供たちは、日々刻々と変わる外気を肌で感じながら、間接的に取り入れられた日の光の下で学ぶ。人工的なものは極力排除され、自然との一体感の中で時を過ごす。

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