中国に「SUVブーム」が到来しているその背景は一体なにか

SUVブームの理由は「アメリカ」?

こうした中国でのSUVブーム。その最大の理由は「アメリカンライフへの憧れ」だ。中国の上級官僚、有名大学の研究者、さらには近年増加した富裕層の子息がアメリカに留学。政治や経済の分野で将来、欧米社会のトップクラスを担う人々と個人的コネクションを築くことが目的だ。

留学生活のなかで、ドップリとアメリカンライフに浸る。当然、日頃の足はSUVとなる。そうした体験を彼らはそのまま、中国に持ち帰ってくる。

こうした中国のアッパークラスの生活に、中産階級が「憧れ」を持つ。テレビドラマでも、大きな家にSUVが数台停まっているシーンが増える。

このようなトレンドの波及効果によって、各自動車メーカーは高級SUVから庶民派SUVまでの多モデル化を加速させている。そうしたなかトヨタは、中国市場を意識した新型SUV「レクサスNX」を発売。同車は2013年9月の独フランクフルトショーでコンセプトを発表し、今年4月北京ショーで量産車をワールドプレミアした。

レクサスNX

排気量2.0リッターターボと2.5リッターNA(自然吸気)、2つのパワートレインを準備した同車。価格は日本で500万円級の高級SUVだ。主要マーケットは北米、そしてSUVブームに沸く中国である。

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