日本の貢献が光る「宇宙エレベーター」宇宙旅行はこれが本命かも

地上から宇宙への新移動手段

上の動画は、NASA(アメリカ航空宇宙局)が公開している「SPCE ELEVATOR(宇宙エレベーター)」のイメージアニメーション。ご覧になれば一目瞭然、「地上から宇宙へエレベーターで移動する」といったコンセプトだ。平たく言えば、「宇宙まで続く東京スカイツリー」と言ったところか。

アイデア自体は昔からあり、広く知られるようになったのはアーサー・C・クラークが書いたSF小説「楽園の泉(1979年発表)」から。ロケットに比べると墜落や事故がなく安全で、大気汚染の心配もなく、より安価に大量の物資や人を運べる、というのがメリット。が、宇宙から地上に吊り下ろせる強度のケーブルがなかったため、技術的には実現不可能とされていた。

日本の新素材発見で実現化に光

急に現実味を帯びてきたのは、1991年にこの条件に応えられる素材「カーボンナノチューブ」が発見されてから。しかも、発見されたのは日本! これを機に、世界中で実現への検討がされはじめ、研究者による国際会議や技術を競うコンテストも開催。日本でも、「宇宙エレベーター協会」などが設立され、広く一般に広める活動もなされている。

技術コンテストも開催

日本でも「宇宙エレベーター」については様々な取り組みが行われている。

th_宇宙エレベーター_宇宙博

千葉県の幕張メッセにて9月23日まで開催されている「宇宙博2014」では「宇宙エレベーター」のデモ機が展示されている。これは、宇宙ステーションと地上を繋いだ紐(テザー)を昇降することで、宇宙と地上を行き来する「クライマー」と呼ばれる昇降機。動力は電気。提供しているのは宇宙エレベーター協会だ。

他にも、前述の「宇宙エレベーター協会」では、毎年「宇宙エレベーターチャレンジ」を開催。大学などの研究室がデモ機を作成、昇降の高さなどを競うコンテストだ。

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