実は家庭に届いているEVやPHVのための200V電源

EVやPHVの購入を検討しようという方で、まだカーディーラー7や販売店などへ足を運んでいない方に多く見られる心配の種が充電設備だ。

主に200V電源を利用するEVやPHVの充電だが、設備として特殊になるのは、実は壁面などに配置するコンセントだけなのだ。

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こちらは、最上段の写真を含めて、自動車評論家の国沢光宏さんのご自宅に設置されているEV充電用のコンセントと操作スイッチ。充電をしていない状態ではスイッチをオフにしておくことで漏電を防止する。

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家庭用EV普通充電設備の中で唯一、一般的ではない設備がこのEV専用コンセント。

屋外用では風雨をよけるために蓋がついている。充電中も雨をよけることが出来るようにコンセントが下向きに設置されており、また蓋部にある突起はEV側の充電ケーブルの抜け止めのためにあるものだ。

そして注目したいのがコンセントの差込の形状。15Aという一般の家庭用電気製品よりも高い値の電流が流れるために、それに対応した形状と万が一漏電した場合のためのアース用の穴も開いている。

15A(アンペア)というのは抜き差しをするコンセントに流せる法規上の最大電流値で、充電時間の計算はこの電圧200V、電流15Aを基準として算出する。たとえば日産リーフの場合、電池容量24kwhを200V×15A×1時間=3kwhで割ると充電時間8時間が算出されるわだ。

余談だが、冷蔵庫やエアコンなどの頻繁にコンセントの抜き差しをしない器具に限り20Aが許容されている。

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さて、電流値は理解したとして、200Vの電源はどこから取るのだろうか。実は一般家庭には200Vの電源が来ているのだ(注:ここからは有資格者の領域となるので、参考としてご覧ください)。

家庭用分電盤の蓋を開けてみると、契約電流を超過しないように付けられているリミッターという機器(分電盤の左端)の下から赤、白、黒の電線が出ていることがわかる。

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拡大したものが上記の写真だ。

この赤(L1)と黒(L2)の電線をつなぐと200V、赤または黒と白(N)をつなぐと100Vの電圧を生じます。これは単相3線式という配電方法で、1980年代後半以降の家庭用配電はこの方式となっている。EV用のコンセントはこの単相3線式のL1とL2を使っているのだ。

EVの充電には15Aを要する。ご家庭の電気機器の接続状況にもよるが、契約電流が50A程度であれば契約電流を増やす必要はほぼ無いと思われる。エアコンとの併用を考えても、最新式のエアコンであれば消費電力もかなり低いので炊飯器や電子レンジを多用しない限りは契約電流を越えることはまず無いだろう。

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