日本ではなぜドローンが普及しないのか

日本でドローンを普及させるキーとは

アメリカや中国といったドローン技術先進国は大陸であり、飛ばす場所には事欠かない。しかし日本は海に囲まれた島国、狭い国土のほとんどは山岳地帯、森林であり、平野部は人口過多でドローン、UAV、模型航空機を問わず自由に飛ばせる場所がない。飛ばしたとしても危険と隣り合わせ、人がいない場所を選ぶとそこは山か海、川。墜落した場合に行方不明、水没と機体回収不能になるケースが多く非常にリスクが高いお国柄だ。

しかし逆にここがチャンスとなりうる。

従来のドローン、UAV、模型航空機は墜落しないことを前提に開発されており、墜落した場合のことをほとんど想定していない。またGPSを利用した空中静止の精度も今一歩であり、誤差が数メーターだと日本の密集地帯で考えると大雑把である。

まず墜落しないことが大前提ではあるが、墜落したときのフェールセーフ機能、これがキーフィーチャーとなりうる。例えば緊急用パラシュートや、エアバッグ展開で墜落しても機体が壊れない、人にあたっても怪我をさせないという工夫だ。

また機体の回収性を高める努力も必要だ。iPhoneを探す機能と同じく、森林や海に落ちても位置を知らせ、回収可能としたい。特に水没しないよう機体の密閉性を高め、浮くことも重要である。

さらに空中静止の精度向上はぜひ取り組みたい課題だ。GPS利用だけではなく、日本の自動車メーカーが得意とした自動ブレーキ技術のように超音波センサー、ミリ波レーダーセンサー、ステレオカメラなどを使い数センチからミリ単位まで制御可能としたとき、革命が起きるだろう。三脚やクレーンカメラが不要となる新時代の到来だ。

人工知能の搭載も応用可能である。なにもロボットが人間のように地上に直立している必要はない、空中で浮遊していたっていいのである。

狭くて危険、飛ばせる場所がない日本だからこそ出来ること、技術で解決できることがある。そこに期待したい。

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