水と空気から燃料を作ってしまう工場が現実に

夢のエネルギー

もちろん成分としては水と二酸化炭素から燃料ができるわけだが、じっさいはそう簡単ではない。そのためには大きなエネルギーが必要なのだ。

しかし、そのエネルギーを得るためには必ずしも化石燃料を使わなくてもいい。このアウディの工場では、自然エネルギーによる発電を活用している。それならばサステイナブルだ。

この工場では、まずは水を電気分解によって水素と酸素に分解する。

二酸化炭素は、スイスのClimeworksの技術を使って空気中から採取する。

そしてその水素と二酸化炭素に、220℃、25気圧のコンディション下で二段階の化学反応を起こさせ、炭化水素からできるブルー・クルードとよばれる粗生成物を作る。

そのブルー・クルードのうち約80%を合成ディーゼル燃料に変えることができるという。

Synthetic_Diesel

なお「アウディeーディーゼル」と名づけられたこの合成ディーゼル燃料は硫黄分や芳香族化合物を含まないクリーンなものだという。

そして従来のディーゼル燃料と混ぜて使うこともできる。

このパイロット工場で1日に生産できるブルー・クルードは約160Lなので大した量ではないが、それでも空気と水から燃料を作ってしまうのだ。

1ページ目から読む