「みかんは◯◯に効く」来年は農林水産業に注目か

2015年度から何が変わる?

野菜はこれまで、トクホのように「○○の上昇を抑える」など、身体の健康の維持・増進に役立つ旨の表示はできませんでした。新制度からは、保健機能を有する成分を含む加工食品及び農林水産物も、一定条件を満たせば企業の責任で機能性表示ができるようになります。

例えばみかんは、β-クリプトキサンチンという色素成分が含まれ、産官学共同での栄養疫学研究も長年取り組まれ、科学的知見も多く集積されている農産物の一つです。筆者は、2014年10月23日に開かれた「『みかんで健康』シンポジウム」に参加しました。

みかん

農研機構果樹研究所では、みかん産地の住民1,000人を対象に約10年間栄養疫学調査を行った結果、色素成分の血中濃度が高い人ほど生活習慣病のリスクが低いことがわかりました。具体的な病気の予防として明らかになった点としては、次の7つがあげられました。

1.飲酒による肝機能障害
2.高血糖による肝機能障害
3.動脈硬化
4.インスリン抵抗性(インスリンの働きが悪くなる状態)
5.閉経女性での骨粗鬆症
6.メタボリックシンドローム
7.喫煙・飲酒による酸化ストレス等

また老化予防対策や、メラニン生成抑制効果などについても研究が行われるなど、ますます注目されています。

近年は、果物は甘いから太るという間違った噂が流れており、流通に携わる人たちからは、一般農産物は「機能性をうたえないために」言い返すことができず、悔しい思いをしてきたそうです。

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