人工光合成は決して夢物語ではない

東芝は世界最高効率を実現

先月末には、東芝が世界最高効率の人工光合成に成功したと発表した。東芝のウェブサイトによれば、太陽光の利用効率に優れる多接合半導体と、二酸化炭素と水との化学反応を促進する金ナノ触媒を使うことで、炭素化合物への変換効率1.5%という世界最高の数値を実現したという。

従来の人工光合成技術では、高い反応のエネルギーを得るために紫外光を吸収する材料が使用されていたが、その材料は光利用効率が低いためエネルギー変換効率が低かったという。しかし、今回発表された技術では、光利用効率の高い可視光を吸収する多接合半導体とナノサイズの構造制御技術を適用した金ナノ触媒を使って、燃料の原料となる一酸化炭素への変換効率を改善したということだ。

Toshiba_Photosynthesis

この技術は、2020年代の実用化を目標に、今後はさらに触媒活性を高めることで変換効率を向上させる研究を進めていくという。そして、火力発電所や工場などの二酸化炭素排出設備に付随する二酸化炭素の分離回収システムに使用することを目指している。

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