未来の宇宙望遠鏡が、理解の及ばないほどに壮大だった

レーザー光による放射圧を使う

そのスマート粒子のスォーム(群れ)は、直径数十mから、それこそ数千kmまで広げることができるという。これは、「オプティカル・リフト」と呼ばれる、レーザー光による放射圧で微細な物体の位置をコントロールする技術を活用したものだ。光を反射する微粒子がレンズを形成したり、センサーへと光を集めたり、長い検知器の列を形成したりする。そして、太陽系外の惑星に浮かぶ雲までも見ることができる望遠鏡が実現するというのだ。

レンズの形成に関しては、センサーが十分に働けるだけの光を集めることができるように微粒子をコントロールする技術がいまのところの課題だという。

また、研究者であるGrover Swartzlander准教授は、この望遠鏡が直接的に出力するのは、斑点のまざった粗い画像だと予想している。そこで、研究スタッフのひとりXiaopeng Peng氏は、センサーが受け取ったぼんやりした画像から、有効な情報を抽出するアルゴリズムの開発を行っている。

これはまだまだ本当の次世代のための技術で、これから20年、30年かけての開発を想定しているようだ。Swartzlander准教授は「われわれの目標は、先進のコンピューター画像技術と放射圧コントロールの技術を融合させて、粗い画像を生み出すことだ」と話す。「そうすれば、アルゴリズムやコントロールシステムの改善のロードマップを描くことができる」。

groverswartzlander

実用化されたあかつきには、現在からは考えられないほど、遠くの宇宙の情報を詳細に得られるようになるのかもしれない。早死にできない理由がまたひとつ増えた。

*参照および画像出典:R・I・T UNIVERSITY NEWS ー‘Smart dust’ technology could reshape space telescopesー

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