排出するだけの熱がエネルギーに変わるとき

陽極と陰極を入れ替える

そのバッテリーは陽極近辺のアンモニアを使い果たすか、陰極近辺の銅イオンがすっかり減るまで作動するという。この手のバッテリーは、再充電が可能でなければ使い物にならない。しかし、研究チームは外からの低い温度の熱を使って、陽極液のなかのアンモニアを蒸発させ、それを陰極側の部屋に再充填するという方法を考えた。

そうすれば、これまで陰極だった側が陽極になる。これまで陽極だった側の電極には銅が付着していて、今度はこちらが今度は陰極になる。そうやって、アンモニアを入れる部屋を入れ替えるのだ。そうすると電極に付着する銅の量もコントロールできる。そうすることで、安価で効率のいい熱発電式のバッテリーを作ることに成功したのだ。

この方法ならば、化学的なエネルギーの29%を電気に変えることができるという。また研究者によれば、まだ改善の余地が大いにあるため、将来的にはもっとパワーを引き出し、コストを下げることが可能だと考えている。

実際、PCにしろスマートフォンにしろテレビにしろ、動力源を持つものは、必ず廃熱を出しているといっていいだろう。そんな廃熱をもっと活用できる未来の到来を期待したい。

*参照および画像出典:The Pennsylvania State University -Low-grade waste heat regenerates ammonia battery-

1ページ目から読む