3Dプリンターの精巧な心臓レプリカが子供の命を救う

3D模型で最良の治療法を検討

2014年12月にオーストラリアのウィーンで開催された『EuroEcho-Imaging 2014』において、Peter Verschueren氏は3Dプリンターの技術が心臓病を抱える子供の手術回数を減らせる、と発表した。

先天的な心臓病を抱える子供は、最大で4回の手術が必要となるそうだが、3Dプリンターで作成した心臓模型があることで、その回数を1〜2回減らせることができるという。

なぜかというと、医師が精巧な模型を使って最良の治療法と装置を検討でき、手術室に入る前に細かな手術手順をイメージトレーニングできるからだ。

特に子供の心臓は大人より小さいため、MRIだけでは詳細な情報が把握することができない。どんなに経験豊富な医師も、症状は人によって様々であり状況も毎回異なってくるため例外ではない。そのため何度も開胸し、実際に目で確認する必要があったそうだ。そこで3Dプリンターの出番というわけだ。

年々進化していく3Dプリンターだが、医療現場での活用は頭蓋骨の外科手術から始まり、骨の再形成、そして肝臓などの外科手術にまで広がっていった。しかし、最近までは心臓の再現は難しかったそうだ。それがやっと、細かな血管や筋肉なども再現できるようになり、精巧な心臓模型の作成も可能となった。

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