チタンを凌駕する強さを持つ「鉄合金」が未来の自動車を軽くする

浦項工科大学校が新しい鉄合金を開発

その鉄をベースとした合金でありながら、チタン合金よりも強く、それでいてしなやかさも持つという素材を、浦項(ポハン)工科大学校の大学院研究者が科学雑誌『ネイチャー』に発表した。

ちなみに、材料の強度を高めることができれば、そのぶん使用する量を減らせるので、結果として軽量にできる。

Pohang_Steel

これまで軽量で強度の高い鉄の研究は、鉄にアルミニウムを加える手法が主流だったという。しかし、アルミの含有量が増えると展延性が下がり、材料を加工しづらくなってしまうという問題があった。できれば強度と展延性を両立させたい。

そこで研究者たちは、これまでにない手法を試してみた。まんべんなくB2構造の金属間化合物を散りばめてみたのだ。B2構造は鉄においては伝統的に好ましくない状態だとして知られていた。硬いけれども“もろい”からだ。しかし、この手法は、鉄に強さと転延性の両方を持たせるのに非常に有用だった。

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