息だけで肺がん検査?安価で簡単な「LuCID」が早期発見を促す

揮発性有機化合物を計測する

『LuCID』 (Lung Cancer Indicator Detectionの頭文字)と名づけられたこのシステムは、患者に痛みやリスクを負わせることなく、早い段階でがんを発見できる。

この装置を開発したケンブリッジにあるOwlstone Nanotech社の分析によれば、これを使うことで肺がんの早期発見は現在の14.5%から2020年には25%にまで引き上げる。また、それによって約1万人の命を救うことができ、NHS(イギリスの国民保険)の支出を2億5000万ポンド減らすことに繋がるという。

このシステムは、患者の呼気のなかの低濃度の揮発性有機化合物を計測することで診断を行い、従来の肺がん検査の方法に比べて小型に、そして安くできるという。

Owlstone社は、レスター大学の企業ビジネス開発チームやレスターの病院によってNHSによる補助金100万ポンドを獲得し、この『LuCID』の開発の第2段階である臨床試験を開始することができるようになった。

レスターのグレンフィールド病院では、今年後半にも『LuCID』に使われる『FAIMS』(Field Asymmetric Ion Mobility Spectrometer/イオンモビリティー分析計)というセンサーの性能を試す臨床試験を開始する。もし成功すれば、一般の病院や医院における臨床試験へ発展していくことになるだろう。

Faims

 

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