アジア3か国だけで約半分!? 世界のゴミ海洋投棄量が深刻化

インドネシアの現実

海洋投棄で世界2位となり、世界の漂流ゴミの10%を排出するインドネシアの問題は根深い。

日本の本州の半分ほどの面積の島に日本総人口と同等の1億2,400万人が暮らす、極度人口過密地帯ジャワ島。目覚ましい経済発展の裏側では、深刻なゴミ問題を抱える。

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増え続ける人口と、大量消費社会への移行に伴い、ゴミ処理施設は常にパンク状態。違法廃棄が後を絶たない。そしてジャワで海洋投棄されたゴミの一部は、わずか1.5kmしか離れていない隣の島バリへ流れ着く。

バリ島北西部、ジャワ島に最も近い場所にあるバリ西部国立公園。その沖合500mに浮かぶ小さな島ムンジャンガン周辺の海は、かつてダイビングやシュノーケリングのメッカとも呼ばれていた。

しかし、今やその影もない。洋上にはプラスチックのゴミが漂い、海底にはサンゴの隙間にジュースのボトルが多く沈む。そしてこれらのゴミは、もちろんジャワから流れ着いたものだけではない。

漂着ゴミ インドネシア ジャワ島 バリ島

ダイビングなどのツアーでは、中継地点となるこの小さな島でなぜかゴミのたっぷり出る弁当を食べさせられ、やたらとジュースやミネラルウォーターのボトルを渡される。小さな船着き場の周囲には、明らかにそれらのものと思われるゴミが散乱していて、興ざめすること確実だ。

また、バリ島も含め多くの島々では、そもそもゴミを分別しようとかリサイクルしようとか、そういう発想自体が非常に希薄だ。お皿や包装などに“葉っぱ”を長い間使ってきた彼らは、使い終わったらポイ捨てすることが当たり前。葉っぱが突然プラスチックに変わったところで、長年の習慣は変わらないだろう。

日本のODAで作られた立派なゴミ処理場もいくつかあるが、地元民にそれらを活用しようとする意欲がなければ、それすらもただの“ゴミ”に過ぎない。

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