iPhoneと連携するフォードの電動アシスト自転車「MoDe:Me」

iPhoneとも連携

また、この試作車『MoDe:Me』と『MoDe:Pro』は、試作アプリを通じてiPhone 6と連携して使えるように考えられている。たとえばハンドルバーの振動で運転車に道案内をするナビゲーション機能を持ち、自動で方向指示器を出したり、自転車で走りやすい道路を選択したりする。

アシスト率は心拍数と連動して調整され、より楽な移動を可能にする。自転車のバッテリーはクルマに載せている状態で充電できるようにし、フォードの音声コントロールシステムを使ったり、アプリ画面をクルマのディスプレイに表示させたりといった連携ができる。

フォードは、この『モバイル・ワールド・コングレス』を皮切りに、ヨーロッパにおいて都市部での自転車の使われ方のデータを集め、自転車の生態系を理解して、より自転車の安全性を高めようと考えているようだ。

 

自転車のあり方や都市部の交通環境は国や地域によって違うので一慨にはいえないが、この計画を見るかぎり、“持続可能な社会”を目指す現代においてやや肩身の狭い思いをしつつある自動車メーカーが、ユーザーの自転車へのシフトをなんとか自社の利益に結びつけようと無理矢理こじつけているような印象を受ける。

自動車に収納したり、公共交通機関で運ぼうというのなら自転車は軽いほうがいいはずで、電動アシスト機構など不要ではないだろうか。通勤・通学や宅配業者は知っている道を走るわけだから道案内機能も必要ない。そういう点でこの電動アシスト自転車は、ユーザーからの視点ではなく、自動車メーカーからの視点ばかりで作られている印象で、コンセプトが少々的外れな気がする。

都市部での短距離交通に役立てようと思うなら、シンプルで安価で自由なところに自転車の価値があるのではないだろうか。今後のリサーチで、そういった感覚のズレが修正され、現実的かつ進歩的なものが生み出されることに期待したい。

 

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【参考・画像】

※ THE FORD MOTOR COMPANY

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