太陽光エネルギーだけで世界一周!ソーラー飛行機が示す未来

13区間で世界一周、最長区間は8,500キロ

『ソーラー・インパルス2』は3月9日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを出発し、13時間をかけて約400キロ離れた最初の目的地となるオマーンのマスカットに無事着陸。続く10日にはインド西部のグジャラート州アフマダーバードへ向けて飛び立った。同地では少しのインターバルを置き、次のフライトに向けた機体のメンテナンスが行われる予定だという。

今後5ヵ月、総飛行日数25日で、同機はミャンマー、中国、アメリカ、ヨーロッパもしくは北アフリカなど11の地に立ち寄り、アブダビへの帰還を目指している。1区間での最長飛行となるのは、7つ目のフライト区間となる中国・南京からハワイへの約8,500キロ。飛行時間は5日間におよぶといい、今回の挑戦の山場になることが予想されている。

solarimpulse 世界一周 ソーラー

代替可能性のあるエネルギー源と未来のテクノロジーを証明

この画期的な1人乗り飛行機は、『ボーイング747』よりも大きな72メートルにおよぶ翼に搭載された17,000枚の太陽電池が、電動モーターに電力を供給し続ける仕組み。日中に633キロのリチウムバッテリーを充電するため、夜間も含め全行程を太陽光エネルギーだけで飛行することができる。最大高度では、時速140キロまでのスピードが出せるようだ。

パイロットを務めるBertrand Piccard氏とAndre Borschberg氏。1人乗りのため交互に搭乗し、世界一周へと『ソーラー・インパルス2』を進めていくことになる。彼らを中心に有能なエンジニアや協力的なスポンサーが集まり、2003年から進められているこの計画だが、2人には「航空機産業に革命を起こす」といった意図はまったくなかったという。そうではなく、彼らが目指したのは、代替可能性のあるエネルギー源と、不可能を実現する未来のテクノロジーを証明することだったのだ。

solarimpulse 世界一周 ソーラー

 

このプロジェクトでは、フライトの離着陸の模様を中心に生中継。計画通りアブダビに戻ってこられるかは予断を許さないが、この野心的な試みの先には将来の飛行機の概念を一変させ、利用するエネルギーの見直しを促すほどのポテンシャルがあることは間違いないだろう。

 

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【参考・画像】

※ Solar Impulse RTW

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