真っ赤な液体から「モノが生まれる」超高速3Dプリンターがキモすごい

紫外線と酸素を活用する

シリコンバレーのCarbon3Dという企業が発表したこの3Dプリンターの技術は、“Continuous Liquid Interface Production”の頭文字をとって『CLIP』と名づけられている。この『CLIP』の特徴は、紫外線と酸素をうまく組み合わせて使っていることだ。

材料として使用するのは紫外線硬化樹脂の液体(レジン)だ。そのレジンのプールの下側は、紫外線を通すとともに、酸素も透過させる(コンタクトレンズをイメージすればいい)“窓”になっている。酸素は樹脂の硬化を妨げる働きをする。そこで、窓から取り込まれた酸素が、窓とレジンとのあいだに、硬化が起こらない薄い層“デッドゾーン”を形成する。

CLIP

その状態で、下から窓に紫外線の映像を当ててやると、紫外線が当たったデッドゾーンのすぐ上のレジンが硬化する。そこでレジンプールの上に設置した“成形プラットフォーム”でゆっくり対象物を引き上げつつ、映写する紫外線の像を変化させてやれば、連続的な造形が可能になるというわけだ。

Carbon3D_CLIP_02

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