自転車にだってエアバッグがほしい…そうかそこに付けるのか!

自転車用のエアバッグという発想

自転車にもエアバッグがあれば安全なのだが、構造上、自転車側には取り付けることができない。ならばライダー側に付ければ良いという発想に感心した。

『ホーブディング』は通常は固めのマフラーのような形状で、ライダーの首に巻いておく。

HOVDING装着状態

素材はナイロンで、バッテリーが内蔵されており、首に装着してファスナーを閉めてボタンを留めるとセンサーが起動する仕組みだ。

HOVDINGのファスナーとボタン

事故に遭ったことをセンサーが感知すると、0.1秒でエアバッグが作動し、ヘルメット状に膨らんで頭部や首を守る仕組みになっている。

エアバッグ作動時

『ホーブディング』のナイロン素材は、引きずられたとしても破れない程丈夫だという。『ホーブディング』自体はヨーロッパの安全規格である“CE”を取得している。

また、『ホーブディング』内部にはブラックボックスが搭載されており、事故が起きてエアバッグが作動した場合、事故直前の10秒間のモーションデータが記録される。

一般的なヘルメットよりも『ホーブディング』が保護する範囲は広く、首や顎も保護されるように設計されている。しかも衝撃吸収性能は従来のヘルメットの約3倍だ。

ただし、『ホーブディング』のエアバッグは作動してしまうと再利用はできない。また、『ホーブディング』のバッテリーはUSB充電で6時間かかるが、使用できる時間は18時間である。

USB充電

重量は790gで、サイズはS(36cmまで)とM(34~42cm)の2種類が用意されている。

 

じっくりと開発された高い安全性能

『ホーブディング』が開発されるまでには1,000回以上のクラッシュテストを行い、事故の瞬間の動きはデータベース化された。このデータベースを元にエアバッグが開発されたという。その開発期間には実に7年を費やしている。

日本でも2013年には発売を予定していたらしいのだが、火薬取締法の適用除外を受けるなどの審査をクリアするまでに時間がかかったらしい。

自転車に乗るのにヘルメットを被るのはヘアスタイルも乱れるからちょっと……あるいはヘルメットはあまり信用できないのでちょっと……と思いつつも、事故は怖いな、と思っていた自転車愛好家には魅力的なアイテムだろう。

本体価格は54,000円(税込み)と高いように見えるが、頭部が守られることを考えれば、むしろ安いと思える。ただ、公式サイトでは事故と通常の衝撃が区別されるアルゴリズムが完成されたと書かれているが、この辺りの誤動作についての情報は、もう少しほしいところだ。

 

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【参考・画像】

※ HOVDING – RITEWAY PRODUCTS JAPAN

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