水素社会実現に向けて、日本の技術が集結

NEDOは人工光合成による水素生成を目指す

また新しい水素生成技術として、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、人工光合成による水素製造を研究している。3月末には、「人工光合成の水素製造で世界最高レベルのエネルギー変換効率2%を達成」という発表を行った。

これは、NEDOが人工光合成プロセス技術研究組合と協力して、可視光領域の光を吸収する水素発生用光触媒と酸素発生用光触媒材料を高性能化し、さらに組み合わせの最適化を図った結果、太陽エネルギーを利用した光触媒による水からの水素製造で世界最高レベルとなる太陽エネルギー変換効率2%を達成したというものだ。今後さらに研究を進めて、2021年度末までに太陽エネルギー変換効率10%の達成を目指すという。

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NEDOでは、この研究と並行して、同時に発生する水素と酸素を分ける分離膜およびモジュールの開発、さらに水から製造する水素と工場などから排出する二酸化炭素を原料としてC2~C4オレフィンといったプラスチック等の原料を生成する技術の開発も進めている。

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まさに現在日本では、さまざまなアプローチで水素社会を実現しようとしているのだ。

将来サステイナブルな社会を実現するために、エネルギー問題を改善するアプローチはひとつではない。水素もその候補にすぎない。しかし、現時点の技術で解決できない問題である以上、技術革新に期待するしかない。そのためには、新技術の開発にどれだけ注力できるかも成否を左右する大きな要素となってくる。

日本は水素に注力していくようだ。今後水素関連の技術革新は大きくスピードアップしそうな情勢である。

 

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【参考・画像】

総合資源エネルギー調査会基本政策分科会 第8回会合資料2-2「水素・燃料電池について」 

東芝

NEDO

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