日本最大級の太陽光発電所からみる「エネルギーの将来」

設置パネル数は40万枚オーバー

そのなかでも、日本最大級の規模を誇るのが、SBエナジーが三井物産との合弁事業として建設中の『ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク』。場所は北海道安平町遠浅地区。敷地面積は約166ha(約166万平方メートル)。札幌ドーム約30個分、東京ディズニーランド約3個分という、数字だけではまったくもってピンとこないくらいの広大な敷地に、44万4,024枚のソーラーパネルを設置する。出力規模は約111MWで、年間予想発電量は約1億801万4,000kWh。一般家庭の約3万世帯分の年間電力消費量に匹敵する発電量を持つ。

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画像:ソーラーパネルの設置に向けて整地されたソフトバンク苫東安平ソーラーパーク敷地(提供:SBエナジー)

 

SBエナジーは、合弁事業を含めこれまでに19ヶ所の太陽光発電所を建設。ソフトバンク苫東安平ソーラーパークを含め建設予定のものも含めると、26ヶ所となる。出力規模は2MWから20MWクラスのものが主流だが、111MWともなると、SBエナジーはもちろん、日本のメガソーラーとしても群を抜いた規模だ。

この巨大メガソーラーの建設は、2013年10月から着工。しかし、安平町との交渉はSBエナジーが設立された2011年10月から始まっていた。土地があまりにも広大なため、建設前の地質調査や工法の選択などで、かなり時間がかかったとのこと。

太陽光発電所の建設には、いろいろな条件が揃っている必要がある。SBエナジーの国内事業本部 地域貢献推進部マネージャーである浅野泰光氏はこう語る。

この地の魅力は、やはり土地の広さが一番です。規模的に日本最大級の太陽光発電所が建設できる土地を使わせていただけるのですから。また、北海道のなかでも安平町は日照がいいんです。冬でも晴れている日が多く、降雪も比較的少ない。これだけの平坦な土地で、日照がいいというのは、太陽光発電に最適なんです

つまり、太陽光発電所の建設に適した広大な土地が借りられるという幸運に恵まれたということなのだ。

このような大規模の施設を建設するには、自治体の理解も必要だ。安平町の場合は、明治時代に夕張炭鉱から産出される石炭を運ぶための鉄道の主要路線として栄えたという歴史があり、昔からエネルギーと関わりがある町。また、太陽光発電所建設予定地の隣接地には北海道電力の南早来変電所があり、地域としても受け入れやすい環境があったため、比較的スムーズに話が進んだようだ。

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