SF映画『スターウォーズ』の人気キャラクター『ヨーダ』が、中世ヨーロッパの古文書に描かれている!?新作『スターウォーズ/フォースの覚醒』の公開が本年12月に決まり、ブーム再燃の感もある昨今にでてきたこのニュース。
ヨーダは中世に存在していたというのか
報じた英紙『The Daily Mail』のサイトによると、古文書は、イギリス・ロンドンにある英国図書館に収蔵されている中世ヨーロッパの写本。その中の1ページにある挿絵に、『ヨーダ』そっくりのキャラクターが描かれているというのだ。
早速、問題のページを見てみると……いたいた、確かに似ている。緑の肌に長いマント、長く伸びた耳に尖った手のツメなど、類似点はかなり多いな。
ちなみにご存じと思うが、『ヨーダ』とは、アナキン・スカイウォーカー(後のダース・ベーダー)やルーク・スカイウォーカーの師で、ジェダイのグランド・マスター。
知的な表情なども、どこか面影が似ている。ただ、映画に出てくる『ヨーダ』より、少し若い感じはするけれど。
14世紀のヒーロー物語の中にある挿絵だ
では、この『ヨーダ』似のキャラクターとは、一体誰なのだろうか?まず、写本は、ローマ教皇グレゴリウス9世が発した教令を記した『スミスフィールド教皇教令集』というもの。
で、このキャラは、その中の『サムソン』に関する物語が記された章にでてくる。
旧約聖書の登場人物『サムソン』は、古代イスラエルの士師。神から授かった超自然的な力で、敵やライオンと戦い、打ち負かしたヒーローのような人らしい。
では、その『サムソン』が挿絵のキャラクターなのか?大英図書館の専門家ジュリアン・ハリソン博士いわく、
挿絵はサムソンの物語の一コマを描いたものと思われるけれど、(『ヨーダ』似のキャラが)誰かははっきりしていない
という。
いずれにしろ、古代のヒーロー物語にでてくるキャラクターと、現代のヒーロー物語(『スターウォーズ』)にでてくるキャラが似ているのは確かだ。人のイマジネーションは、古代と現代で通じるものがあるのだろうか。
ちなみに、この写本は1300年から1340年の間にフランスで作成されたものだそうだ。『ヨーダ』の年齢は映画の設定によると900歳。挿絵の人物がもし『ヨーダ』を描いたものだとすると、“260歳頃に描かれた絵だろう”と『The Daily Mail』紙では推測している。そうか、だから若く見えたんだ!
この写本は、電子書籍化されていて、大英図書館のホームページで見ることができる(ページ『f.30v』)。
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【参考・画像】
※ Biblical character painted in 14th century book resembles Star Wars hero
※ 大英図書館