ロボットと恋愛する日も近い!? SF映画からみる「A.I.(人工知能)」の進化

A.I.との恋の行方は? 『her/世界でひとつの彼女』

まずは、恋愛ものから。
2014年6月に公開、アカデミー賞・脚本賞をはじめ計43部門の賞を総なめにした作品が、『her/世界でひとつの彼女』だ。

物語は、近未来のロサンゼルスが舞台。手紙の代筆ライターであるセオドアは、長年連れ添った妻と別居状態で、離婚を迫られている。気分が塞ぎ込む毎日だ。

そんな時、新型の人工知能OSを手に入れ、スマートフォンやPCにインストールする。実際の体はないものの、OS『サマンサ』の魅力的な声に次第に惹かれるセオドアは、いつしか彼女と恋に落ちるが……。

監督・脚本は、『アダプテーション』の奇才スパイク・ジョーンズ。主人公のセオドア役には、『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス。サマンサの声は、『アベンジャーズ』などのスカーレット・ヨハンソンが演じている。

セオドアとの日々の会話などで、OS『サマンサ』が次第に進化する様子は、まさにA.I.そのもの。あと、声だけの出演なのに、スカーレット・ヨハンソンがとってもセクシー。それでけでも一見の価値ありです、はい。

 

A.I.は敵か味方か? 『トランセンデンス』

『パイレーツ・オブ・カリビアン』などでおなじみ、ジョニー・デップが主演したSF大作。こちらも『進化するA.I.』が登場する。意識を持ったスーパーコンピュータを開発中の科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、反テクノロジーの過激派組織の凶弾に倒れる。

ウィルの妻エヴリンは、ウィルが死ぬ直前に彼の脳データをスーパーコンピュータにアップロード。肉体とともに消滅するはずだったウィルの意識は、コンピュータ内で生き続ける。オンライン・ネットワークを駆使して、地上のあらゆる知識を手に入れたウィルは、予想もしない進化を遂げるが……。

製作総指揮は、『ダークナイト』などのクリストファー・ノーラン。監督は、ノーラン作品で数々の撮影監督を務めたウォーリー・フィスターだ。この映画の面白いところは、A.I.だけでなく、ナノロボットなど、今まさに研究・開発が進められているテクノロジーがガンガンでてくるところだ。

また、進化し続けるウィルA.I.に対し、人類は“世界を征服するつもりでは?”と恐怖にかられる点も興味深い。現在、A.I.は、実用化に向けての研究が進められている一方で、“本当に人間を幸せにするのか”といった見方もある。そいうった現状を、うまく劇中に反映させているのもこの映画の面白いところだ。

 

ロボットが迫害される!? 『チャッピー』

最後は、これから公開の注目作を紹介しよう。

2015年5月23日(土)に公開予定の『チャッピー』も、ロボットやA.Iがテーマの映画だ。

舞台は、2016年の南アフリカ・ヨハネスブルグ。世界で始めてA.I.を搭載した兵器ロボットが開発される。名前はチャッピー。起動直後のチャッピーは、まるで子供。牛乳をこぼしたりテレビアニメのヒーローをまねしたりしていたが、急速に知識を学習。成長のあまりの速さに、科学者たちはやがて“考えるロボットは人類の敵”とみなし、チャッピーを追い詰めていく……。

監督は、『第9地区』や『エリジウム』のニール・ブロムカンプ。出演は、チャッピー役にシャルト・コプリー、ヒュー・ジャックマンやシガニー・ウィーバーなどの実力派俳優たちが脇を固める。

この映画にも、A.I.を危険視する人たちが登場する。エイリアンの差別・迫害がアパルトヘイトを彷彿とさせた『第9地区』を撮ったニール・ブロムカンプ監督の作品だけに、今回もなんらかのメッセージが含まれた物語であることが期待される。

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