思考で制御できる「バイオニック脚プロテーゼ」

筋肉の電気信号をキャッチする

同社の発表では、すでに2人の下肢切断者が、この義足を装着しているという。外科手術によって筋肉組織に埋め込んだ小さな筋電センサー(Inplanted Myoelectric Sensors=IMES)によって、ユーザーの思考を感知して動くという義足だ。

このIMESというセンサーは、義足の中にある受信機を経由して、要求された動作を瞬時に実現する。そのプロセスは無意識的に起こり、連続的に、かつリアルタイムに働くという。

Bionic_Prosthetic02

思考コントロールによるバイオニック義足は、次世代の生体工学技術におけるめざましい進歩です。ユーザーが意図した動きに対応するというだけでなく、直感的な動作に対応できるのです。私たちは、ユーザーに真に統合された義肢の実現に近づくことができました

とOssur社のJon Sigurdsson社長は語っている。

 

直感的な動作が可能になる

この研究のリーダーで、医師で博士でもあるThorvaldur Ingvarsson氏によれば、健常者の動きは、筋肉を動かす電気信号を発することで、無意識的に始まるという。Ossur社の新しい技術は、そのプロセスを下肢切断者においても再現している。脳からの電気信号がIMESによって受信される仕組みだ。

この新しい技術によって、義足をつけたユーザーは、より直感的、統合的に感じることができ、意図したことを瞬時に身体的な動きにむすびつけることができるようになります。無意識の反射作用による筋肉の電気信号が、自動的に義足をコントロールしてくれるので、彼らはもはや自分の動きを考える必要がなくなるのです

とIngvarsson医師はいう。

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すでに2人の下肢切断者が、この義足を装着する手術を受け、Ingvarsson医師は、彼らから非常に好ましい反応を得ているという。

当サイトでは、これまでも骨接続による義肢コントロールや、脳波によるロボットアームのコントロールなど、いくつかの技術を紹介してきた。

おそらくセンサーの進歩や、脳波や生体信号への理解、そして義肢を動かす技術の進化がすすんだことで、義手や義足の高度なコントロールが可能になってきているのだろう。

近年のテクノロジーの進化は、ハンディキャップがあるひとたちに、大きな恩恵をもたらしているのかもしれない。

 

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【参考・画像】

Ossur

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