フィアットクライスラーの圧縮空気ハイブリッドシステム車「SRT トマホーク」

FCAが『GT6』用にスーパーマシンを創造

FCAはその名が示すように、イタリアのフィアット社が米クライスラー社を統合して昨年1月に新たに発足した自動車会社で、米国新車市場での販売シェアは首位のGM(17.7%)、2位のフォード(15.1%)、3位のトヨタ(14.5%)に続く4位(12.5%)の位置付けとなっている。

『SRTトマホーク』は北米フィアット・クライスラーのハイパフォーマンス部門を担う『SRT(Street and Racing Technology)』が2035年のスポーツカーをテーマに開発したバーチャルマシン。

プレイステーション3用のリアル・ドライビング・シミュレーター『グランツーリスモ6』で展開している『ビジョン GT』シリーズの中の1台として今夏デビューする。

エクステリアデザインはFCA US LLC社内コンペティションで選ばれた「ポール・ホステ」によるもので、デザイン部門とSRTエンジニアリングが集結、グランツーリスモ6のユーザーに最高のドライビング体験をもたらすために創造された。

 

前輪空圧駆動などニューテクノロジーを満載

バーチャルマシンとはいえ、近年のレーシングカーの一歩も二歩も先を行くアイデアとテクノロジーが満載されている。

コクピットやエンジンカバーを形成する透明パーツに話題の炭素原子結合体の『グラフェン』を採用。ドライバーが目にする計器やコミュニケーション情報はコクピット前面のグラフェン上にオーバーレイ表示される。

SRT_Tomahawk

シート背後にミッドマウントしたバンク角144度の7.0 LV10エンジンで後輪を駆動、前輪は“空圧パワーユニット”による圧縮空気で駆動する4WDのハイブリッドマシンとなっている。

想像を超えるコーナリングGに耐えるため、ドライバーはGスーツを着用する。

SRT_Tomahawk

空圧パワーユニットは前輪の駆動だけでなく、エアサス・システムやGスーツの加圧などの役割も担っており、加圧されたエアはシャシーに備えたチャージタンクに貯蔵される。

前後のフェンダー上部やボディサイド後端、リアエンドにアクティブなエアロパネルを装備。このパネルを空圧パワーユニットの力で作動させることでダウンフォースの発生やコーナリング中のヨーコントロールを行う。

これは航空機のフラップ、もしくはエアブレーキに近いシステムだ。

車両をコーナーに向けて倒しこむ革命的なアクティブキャンバーシステムを採用。

タイヤのキャンバー角を積極的にコントロールすることで、最適な接地面維持とグリップを確保。強烈なコーナリング/ダウンフォースに耐えるべく、タイヤには次世代の素材・構造が採用されている。

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