飼い主に協力しない相手は嫌い?イヌが他者を評価する基準が判明

 

飼い主・応答者・中立者の3人の人物がイヌの前で演技

中央に座る飼い主、一方の端に座る人物(応答者)、反対側に座っている人物(中立者)の3人の人物がイヌの前で演技。飼い主は、イヌにとって価値のない物体を入れた透明の箱のフタを開けようとするも、なかなか開けることができない様子をイヌに見せた。ここまでの流れは共通だ。

そして、各グループは次の3つの条件のいずれかに参加した。まず1つめの条件(援助条件)では、飼い主に援助を求められた応答者は、箱を支え、その結果フタを開けて物体を取り出すことに成功。飼い主は物体を取り出して嬉しそうにイヌに見せ、その後再び箱に戻してフタをした。

次の条件(援助拒否条件)では、飼い主が援助を求めるところまでは同じだが、応答者は数秒間顔をそむけて、援助を拒否。飼い主は作業を続けるもフタを開けることはできなかった。

もう1つの条件(統制条件)では、飼い主はフタ開け作業のあと、しばらく手を止めた。この間、応答者は理由もなく顔をそむけ、飼い主はその後もフタ開けに成功することはできなかった。2番目の援助拒否条件との違いは、飼い主が援助を要請したかどうかだ。

京都大学 イヌ 協力

いずれの条件でも、この間反対側には中立者が下を向いて座っていた。そして演技終了後、応答者と中立者は同時に手のひらにおやつを載せて差し出し、イヌがどちらの人物からおやつを取ろうとするかをテスト。飼い主は下を向いて指示を出さないようにし、1頭につき4回行われたということだ。

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