ブーム再燃か?軽オープンスポーツカー ホンダS660人気の理由

スマホナビへのシフト

S660がビルトインナビを装備しなかった理由は大きくわけて2つあるだろう。1つは開発コストの面、もう一つは将来性の面。前述したようにスポーツカーのモデルライフは長く、仮に8年としてもその間スマホは進化している。逆に考えてみよう、8年前、スマホはどうだったのかと。

スマホの元祖となる8年前に iPhoneが誕生している。そして毎年マイナーモデルチェンジ、2年に1度はフルモデルチェンジされ、その機能や性能はウナギのぼりだ。一方操作性、ユーザーインターフェースは一貫性をもっており迷うことなく使うことができる。

ホンダはスマホ用のインターナビ・ポケットを開発、ホンダユーザーへ提供している。いわゆるスマホナビだが、その基本性能はビルトインナビと共通、ホストと通信することでプローブカーにより得られたビッグデータを利用、渋滞をリアルタイムに回避することができる。その性能、確からしさは折り紙つきだ。

ホンダはS660専用のビルトインナビを開発しない代わりに、スマホナビの利用でコストと将来性の課題をクリアしたのだ。

 

スマホナビの限界とOBD2の利用

通信機能が最初からサポートされるスマホナビはビッグデータ時代にはピッタリのソリューションだ。しかし弱点がないわけではない。それは自車位置の特定がスマホのGPSを利用するために、トンネル内や高速道路の高架下の道の場合に不正確になるためだ。

GPSレーダー探知機でも同様の問題を抱えているが、ユピテルではOBD2端子を使うことで自車位置の正確性をあげ、トンネル内のオービスにも対応している。

OBD2端子とは1996年以降アメリカで販売する新車に装備が義務付けられたデータリンクコネクターであり、車両故障診断から燃費、エンジン負荷データなど様々な情報を得られる。最近ではこのOBD2端子を利用した読み取り装置があり、WiFiやBluetoothでスマホと通信することで、スマホで車両情報を表示、追加メーター代わりにすることもできる。

PLX devicesが開発している最新のkiwi3ではドングル状となりすっきりと接続。アプリはApple Watchに対応、腕時計上にメーターを表示することが可能だ。

これにスマホナビが対応すればトンネル内であっても自車位置の特定が正確になる。もちろん最新車種であるS660にOBD2端子は装備されており、運転席ダッシュボード下左側にある。

s660

意外と長寿な軽スポーツカー

趣味性の高いスポーツカー、特に軽自動車は維持費が安いこともあってセカンドカーとしてマニアが手放さずに保持する例が多い。今もバブル期にABCトリオと言われたマツダ(オートザム)AZ-1、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノが20年たった現在も元気に走り回っている。ワンオーナーものも多く、親から子へ譲られるケースも多い。

今後ハイブリッドからEV、そしてFCVと自動車のエネルギーソースは変化していく時代だ。そんななか、メインの自動車はハイブリッドにしても、最後の内燃機関として軽スポーツカーを選ぶのもひとつの楽しみである。維持費は安く、燃費もよく、なにより場所をとらないのは美点だ。セカンドカーであればトランクが小さい、幌の脱着が面倒といったデメリットも気にならない。

そういった状況を反映してか、ホンダS660は大人気で今から注文しても来年の納車となるという。気になる人は早めにディーラーを訪ねてみるのがよいだろう。

 

 

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【参考・画像】

※ http://www.honda.co.jp/internavi/pocket/

※ http://www.plxdevices.com/Kiwi-2-OBD2-OBDII-Wireless-Diagnostic-Scanner-s/124.htm

※ https://www.kickstarter.com/projects/plxdevices/kiwi-3-obd-car-to-smartphone-interface-reinvented

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