自動ブレーキから自動運転までの技術進化

予防安全性能アセスメント

独立行政法人 自動車事故対策機構(JNCAP)ではクラッシュテストなど、自動車の事故対策について第三者評価する期間だ。このJNCAPでは自動ブレーキを含む予防安全性能アセスメントを作り、評価をはじめている。

予防安全性能アセスメントの概要

このテストを見る限り、自動ブレーキといっても各社、車種によってその性能は様々であり、ついているからといって過信はできない。

試験車種一覧(すべて)

たったの30km/h、と思っても各メーカー、ご覧の通り止まり切れず衝突してしまうのが現実だ。

 

自動運転自動車への未来

自動運転自動車の開発が盛んになっている。これは既存の自動車メーカーだけではなく、Googleやテスラ、Appleまで参入すると予想されている。これまで自動車といえば工業製品であったのに対し、コンピュータの発達により制御がコンピュータになったためにIT企業が参入しやすい、活躍しやすいという環境の変化によるものだろう。特に電気自動車はすべてが電気で制御可能なため、既存自動車メーカーのアドバンテージは失われつつあるといってもいいだろう。

とはいえ、50年から100年も自動車を作り続けてきた老舗自動車メーカーが手をくわえて待っているはずがなく、自動運転技術にもご執心だ。

nissan autonomous car

日産は2年前に2020年に自動運転自動車を市場投入すると発表、実際に自動運転自動車による障害物回避、自動駐車といったデモンストレーションを行っている。

日産自動車、自動運転の取り組みを発表

日産の現在・過去・未来を伝える大試乗会(11):未来はすぐそこ自動運転技術 #nissan360

ベンツでは2025年の実用化を目指し、自動運転トラックのデモを実施している。

ベンツの「自動運転トラック」開発デモに見る自動運転の将来性

もちろんトヨタも開発を進めている。

自動運転についてトヨタの人に聞いてみた

自動ブレーキがまだ完全ではなく、過信はできない一方、自動運転技術の進歩はある側面で人間を越えるポテンシャルを持つ。それは自動ブレーキが前しか見ていないのに対し、自動運転技術は基本的に 360度の範囲を同時に監視するからだ。

またセンサーも複合的、併用することで、リアルタイムで回りの環境を監視し続けている。これを実現できるようになったのも、コンピュータの処理能力が上がり続けているおかげである。人間の反応スピードはコンマ秒と言われているが、自動運転自動車はその100倍の速度、つまりミリ秒で反応が可能になる予測されている。その時代が来れば、老人や免許取りたての若者、健康状態が思わしくないドライバーなどに比べれば安心・安全になることは間違いないだろう。

現在は30km/h程度でぶつかってしまう自動ブレーキ技術ではあるが、今後数年で飛躍的に性能があがることは間違いない。なぜなら自動運転技術の進化と両輪だからだ。

今すぐあわてて「ぶつかってしまう自動ブレーキ」を買う必要もなく、じっくりと技術の進化を見守るのもよいだろう。

 

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