ヤマハ「 E-Vino」登場で電動バイクマーケットは花ひらくのか

国内電動バイク市場はボトム

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ヤマハ発動機は2010年、電動バイクEC-3を発売している。電動バイク市場が拡大するかと思えた2010年以降、逆に売り上げは逓減、市場縮小にむかったように見える。この統計は自工会系の数値であり、一般的にみられる中国製電動バイクの販売台数は含まれてない。

市場が縮小したのにはさまざまな問題点があげられる。消費者の期待に応えられるほどの商品性がなかったこと、特にバッテリーの充電や航続距離といったところで不満点があげられた。また一気に輸入された中国製電動バイクは安いものの、重くてエネルギー密度の低い鉛蓄電池を使うことや、品質が悪いことから電動バイクに対するイメージを棄損していたといっても過言ではない。

今回ヤマハは人気バイクVinoを使い、電動バイクに「再挑戦」する意気込みだ。

 

電動バイクの再定義

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自動車、自転車、バイクなどの乗り物はすでに様々市場に出ておりそれなりのポジションを築いている。特に昨今電動アシスト付き自転車が人気で、ヤマハ発動機はリーディングカンパニーとして市場を引っ張る立場である。

その中で改めて電動バイクの新車を投入するにあたり、他の乗り物の領域と重複しないようにと、利用シーン、ユーザーを再定義した。特に5km圏内のコミューターとして位置付け、それに応じてバッテリーを最適化するなど、エンジン車に比較して12kgも軽量化することに成功。これによりメインターゲットである若い女性でも気兼ねなく取り回せる。

特に女性ユーザーはガソリン給油を面倒、汚い、臭いと敬遠する傾向にあり、排気ガスを出さないモーターとあいまってクリーンかつエコに寄与する電動バイクへの評価は高まることだろう。

 

E-Vinoの使い勝手

Vinoからエンジン、ガソリンタンクを取り去り、モーターユニットを後輪に装備。元々メットインのスペースは縦に深くした上で、バッテリを前に配置。後方スペースには荷物や予備バッテリーをつむことができ、イザというときは交換すれば航続距離は2倍となる。なおバッテリー1本あたり 30km/h定地走行で最大29km走行可能だ。バッテリー重量は6kgで、女性でも両手を使えば持ち運びは難しくない。

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バッテリーを格納する関係でメットインはできなくなるが、シート下にはホルダーを装備、ヘルメットを掛けることが可能で使い勝手は大きく損なわれていない。縦に深くなったスペースはフランスパンや長ネギといった長いものでも収納ができ、便利に使えることだろう。

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