食べるのは我慢したくないが痩せたい!アメリカで脂肪吸収を抑える新素材「MSP」が誕生

副作用がある肥満治療薬に代わる新薬を

既に肥満治療のための薬は幾つもある。しかし、それらには様々な副作用があり、中には心血管疾患や鬱を引き起こしてしまうものもあるという。

そこでこれらの副作用をもたらさずに脂肪吸収を抑え、肥満に対処できる薬が研究されている。それがミセル封鎖剤ポリマー(MSP:micelle sequestrant polymers)と呼ばれる新たに開発された化合物だ。MPSは、腸内で脂肪粒子を捕らえ、腸が脂肪を吸収することを妨げる働きがある。

しかもマウスで実験したところでは、既存の薬物に見られた様な副作用も確認されなかった。例えば心血管疾患や鬱症状だ。一方、世界では肥満率が上昇している。いまのところ、これに対処するには食事制限や運動を行うか、あるいは手術や副作用がある薬に頼るしかない。

しかし、ダイエット薬品の過剰摂取で死亡するという事故も発生しているのだ。

 

脂肪が腸を素通りするようにするMSPの開発

研究者たちが開発したMSPは、脂肪粒子が腸内で消化されないように捕捉して防ぐように設計されたポリマーだ。その結果、捕捉された脂肪粒子は腸を素通りして便となって排出されることになる。

マウスを使った実験では、MSPを投与したマウスの便には、投与しなかったマウスの9~10倍の脂肪が含まれていたという結果が出ている。

研究者の一人である米カンザス大学のCory Berkland博士は、現在の肥満治療薬に取って代わる副作用が無い薬が必要で、そのために自分たちは新しいMSPの開発を行っているのだと語る。

この新薬が処方されるようになれば、健康上の危機に直面している肥満の人々にとって、副作用が多い薬を止めることができ、ストレスの多い食事制限や苦しい運動からも開放されるかもしれない。

 

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【参考】

※ Toward a safe antiobesity drug that could block fat absorption – American Chemical Society

※ Obesity crisis: New drug could boost fight against global epidemic by isolating fat particles – Mirror Online

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